第7話 BARBEE BOYS~恋愛はサバゲー~
文字数 2,378文字
みなさんこんにちは。こちらは1980年代からいろいろなミュージシャンの推し歴を経て、2020年50過ぎてたどり着いたのは宮本浩次・エレカシ沼だった。までをたどる、エッセイになります。
今回は【BARBEE BOYS】さんです。1980年代。武道館、中野サンプラザだったか渋谷公会堂だったか、東京ドームも行ったかな(「今(度は)ドームでヤリます」という新聞広告が目に焼き付いています。BARBEE BOYSらしいコピーだ。と感動すら覚えた)何度かライブに行かせていただきました。
とにかく杏子さんがカッコよかった。スカートやショールをブンブン振り、(楽曲のなかで)男どもを振り回すのです。女性アーティストでハマったのは後にも先にも杏子さんだけです。
当時「杏子さんに蹴飛ばされたい」と思った男子は結構いたはずだ(あくまで推理だが間違ってはいないと思う)。
*
ウィキ先生によるとKONTA(ボーカル・サックス)、杏子(ボーカル)、いまみちともたか:イマサ(ギター・作詞作曲)、ENRIQUE:エンリケ(ベース)、小沼俊昭:コイソ(ドラムス)で構成されている【BARBEE BOYS】は1983年CBSソニーオーディションでグランプリを獲得し、1984年【暗闇でDANCE】でデビューとある。
TM NETWORKと年齢も近くてEPICソニー同期だ。
ちなみに、現推しのエレカシさんは1982年のCBS SONY SDオーディションに入賞しているが、デビューはBARBEE BOYSのほうが先。入賞から1988年までの間、宮次少年は学業に励んでいたということだろうか。高校は皆勤賞だったらしいし。デビュー当時はおっかなさ全開だったわりに、そういう真面目なところがあるのが宮次ツボですね。
まぁ、それは置いておいて。
*
当時沼だったTM NETWORK見たさに、かじりついていたテレビ神奈川のミュージックトマトジャパンでBARBEE BOYSの【でもしょうがない】のMVを初めてみたとき、ただびっくりしました。
指が歩いているだけのつまらない絵だなぁ。なんて思っていたら、とんでもないですわ奥様。という内容になっており、「まじかよ」という感想しか出てこなかったわけですが。
男女ツインボーカルであの世界観とKONTAさんのソプラノサックスの音がじわじわと刺さってくるようになってきまして、【チャンス到来】【負けるもんか】【なんだったんだ?7DAYS】まできたところで「うわーーーーっ!ライブ行くーーーー!」と叫んでいました。
*
それまで男女ツインボーカルといわれると、【デュエット】という言葉しか連想できませんでした。
1970年代を歌謡曲で過ごした人間からしたら【3年目の浮気】とか【カナダからの手紙】下手すると【昭和枯れすすき】ですよ。なんとか新しいところと言って【ふたりの愛ランド】。アラフィフ世代の本気が知れるというものです。
当たり前のように、男と女は見つめ合いながら「そこに愛があるの(ハートマーク)」と歌いあげていた。
そういう知識しかなかったところにBARBEE BOYSぶち込まれたら、それはもう衝撃としか言いようがない。
舞台の上でKONTAと杏子が見つめ合ったことがあるか?
二人が至近距離で寄り添うように歌ったことがあるか?
甘々な恋愛観はない。悲観もない。
KONTAは男の自己主張とばかりにソプラノサックスを高らかに鳴らし、杏子さんは裾をブンブン振り回して自由気ままにあちらこちら動き回る。
恋愛は闘いだ。落としたほうが勝つ。
【かぐや様は告らせたい】の先端を行っていたかもしれない。
ただ、漫画の世界に比べるとBARBEE BOYSは清純などないエロ方面バトルでしたが。
男と女の勝負が繰り広げられる舞台の上。
ピュアな世界など一切なく、男と女のサバゲーだった。それがかっこよかった。
*
【負けるもんか】の杏子さんの「無理でしょ、きっと落ちるわ」の「お・ち・る・わ」の「わ」までのためがたまらないのです。「目つきが、ちょっと違うわ」の「ち・ょ・っ・と」がゾクゾクするのです。
テクニシャンです。
推し曲は【チャンス到来】【負けるもんか】【C’m’on Let’s go!】です。負けるもんかに至っては「コインがないわ」というあたり、時代を感じますが、公衆電話で小銭がないからそっち行っていい?というのは攻めの理由として「大いにあり」でした。スマホやラインが当たり前の現代では書けない緊張感あふれる歌詞です。イマサさんマジ天才。
*
BARBEE BOYSさんには個人的な思い出もあります。
1980年代、音楽雑誌といえば【アリーナ37℃】と【PATi PATi】をTM NETWORK目的で愛読していたのですが、PATi PATiの別冊【PATi PATi読本】という雑誌があり。そこでアーティストを題材にした文学を募集したことがありました。
当時作家を目指していた私はBARBEE BOYSさんを題材にした小説を書いて投稿したのですが、そこで【努力賞】なるものを受賞させていただいています。
内容は杏子さんという美人に飼われているコンタという犬と野良猫のイマサの話でした。タイトルは【はやまったらイヤだせ】にしたような。
雑誌に名前が載っただけで、PATi PATiに掲載されたとか、なにかもらったとかいうことはなかったのですが、ただ当時、有名な音楽雑誌に名前と作品名(楽曲タイトル丸パクリだが)が載ってうれしかったです。
ありがとうBARBEE BOYS!
*
ウィキ先生によるとBARBEE BOYSさんは完全に解散したわけではなさそうです。
還暦迎えても、カッコイイ恋愛バトルを繰り広げ続けてほしいと願うばかりです。
~第7話 終わる~
今回は【BARBEE BOYS】さんです。1980年代。武道館、中野サンプラザだったか渋谷公会堂だったか、東京ドームも行ったかな(「今(度は)ドームでヤリます」という新聞広告が目に焼き付いています。BARBEE BOYSらしいコピーだ。と感動すら覚えた)何度かライブに行かせていただきました。
とにかく杏子さんがカッコよかった。スカートやショールをブンブン振り、(楽曲のなかで)男どもを振り回すのです。女性アーティストでハマったのは後にも先にも杏子さんだけです。
当時「杏子さんに蹴飛ばされたい」と思った男子は結構いたはずだ(あくまで推理だが間違ってはいないと思う)。
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ウィキ先生によるとKONTA(ボーカル・サックス)、杏子(ボーカル)、いまみちともたか:イマサ(ギター・作詞作曲)、ENRIQUE:エンリケ(ベース)、小沼俊昭:コイソ(ドラムス)で構成されている【BARBEE BOYS】は1983年CBSソニーオーディションでグランプリを獲得し、1984年【暗闇でDANCE】でデビューとある。
TM NETWORKと年齢も近くてEPICソニー同期だ。
ちなみに、現推しのエレカシさんは1982年のCBS SONY SDオーディションに入賞しているが、デビューはBARBEE BOYSのほうが先。入賞から1988年までの間、宮次少年は学業に励んでいたということだろうか。高校は皆勤賞だったらしいし。デビュー当時はおっかなさ全開だったわりに、そういう真面目なところがあるのが宮次ツボですね。
まぁ、それは置いておいて。
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当時沼だったTM NETWORK見たさに、かじりついていたテレビ神奈川のミュージックトマトジャパンでBARBEE BOYSの【でもしょうがない】のMVを初めてみたとき、ただびっくりしました。
指が歩いているだけのつまらない絵だなぁ。なんて思っていたら、とんでもないですわ奥様。という内容になっており、「まじかよ」という感想しか出てこなかったわけですが。
男女ツインボーカルであの世界観とKONTAさんのソプラノサックスの音がじわじわと刺さってくるようになってきまして、【チャンス到来】【負けるもんか】【なんだったんだ?7DAYS】まできたところで「うわーーーーっ!ライブ行くーーーー!」と叫んでいました。
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それまで男女ツインボーカルといわれると、【デュエット】という言葉しか連想できませんでした。
1970年代を歌謡曲で過ごした人間からしたら【3年目の浮気】とか【カナダからの手紙】下手すると【昭和枯れすすき】ですよ。なんとか新しいところと言って【ふたりの愛ランド】。アラフィフ世代の本気が知れるというものです。
当たり前のように、男と女は見つめ合いながら「そこに愛があるの(ハートマーク)」と歌いあげていた。
そういう知識しかなかったところにBARBEE BOYSぶち込まれたら、それはもう衝撃としか言いようがない。
舞台の上でKONTAと杏子が見つめ合ったことがあるか?
二人が至近距離で寄り添うように歌ったことがあるか?
甘々な恋愛観はない。悲観もない。
KONTAは男の自己主張とばかりにソプラノサックスを高らかに鳴らし、杏子さんは裾をブンブン振り回して自由気ままにあちらこちら動き回る。
恋愛は闘いだ。落としたほうが勝つ。
【かぐや様は告らせたい】の先端を行っていたかもしれない。
ただ、漫画の世界に比べるとBARBEE BOYSは清純などないエロ方面バトルでしたが。
男と女の勝負が繰り広げられる舞台の上。
ピュアな世界など一切なく、男と女のサバゲーだった。それがかっこよかった。
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【負けるもんか】の杏子さんの「無理でしょ、きっと落ちるわ」の「お・ち・る・わ」の「わ」までのためがたまらないのです。「目つきが、ちょっと違うわ」の「ち・ょ・っ・と」がゾクゾクするのです。
テクニシャンです。
推し曲は【チャンス到来】【負けるもんか】【C’m’on Let’s go!】です。負けるもんかに至っては「コインがないわ」というあたり、時代を感じますが、公衆電話で小銭がないからそっち行っていい?というのは攻めの理由として「大いにあり」でした。スマホやラインが当たり前の現代では書けない緊張感あふれる歌詞です。イマサさんマジ天才。
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BARBEE BOYSさんには個人的な思い出もあります。
1980年代、音楽雑誌といえば【アリーナ37℃】と【PATi PATi】をTM NETWORK目的で愛読していたのですが、PATi PATiの別冊【PATi PATi読本】という雑誌があり。そこでアーティストを題材にした文学を募集したことがありました。
当時作家を目指していた私はBARBEE BOYSさんを題材にした小説を書いて投稿したのですが、そこで【努力賞】なるものを受賞させていただいています。
内容は杏子さんという美人に飼われているコンタという犬と野良猫のイマサの話でした。タイトルは【はやまったらイヤだせ】にしたような。
雑誌に名前が載っただけで、PATi PATiに掲載されたとか、なにかもらったとかいうことはなかったのですが、ただ当時、有名な音楽雑誌に名前と作品名(楽曲タイトル丸パクリだが)が載ってうれしかったです。
ありがとうBARBEE BOYS!
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ウィキ先生によるとBARBEE BOYSさんは完全に解散したわけではなさそうです。
還暦迎えても、カッコイイ恋愛バトルを繰り広げ続けてほしいと願うばかりです。
~第7話 終わる~