□ 十八歳 春④

文字数 7,581文字

 翌日、私は朝一の講義が終わった後、一目散に家へ帰った。二限は空きコマだったからだ。
 私は、講義の間だけでなく、通学中もずっと、とにかく頭の中はさっちゃんと進藤さんの事でいっぱいだった。
 今日は二人で一体何の話をしてるんだろう。そればかりが気になって何も手につかない。
 それでなくてもぼーっとしているタイプなのに、いつもに輪をかけてぼんやりしているから、やはり家に帰る時には道を間違えて、大回りをしなければならなかった。
 昨日の二人の様子を思い出せば、全く会話が弾んでいる想像が出来ない。しかし進藤さんはさっちゃんと友達になりたいわけだし、さっちゃんにだって、その気はあるみたいだった。何だか変なギクシャクした雰囲気だったと思うけれど、今まで友達がいたことがない私が感じることなど、何のあてになるだろう。
 要するに、一番私が気がかりなのは、さっちゃんが進藤さんを選んで、私を見捨ててしまうことだ。それはちゃんと自覚できている。
 知り合ってから、まだたった数日なのに、もう私にとって彼女は、かけがえのない存在で、絶対に失いたくない人になっている。一緒にいればいるほど、どんどん好きになる。楽しくて嬉しくて、ちょっと変じゃないかと思うくらい、ドキドキワクワクする。ずっと一緒に笑っていたいし、ずっと他愛ないバカな話をしていたい。
 本当は、さっちゃんの友達は、私だけであって欲しい。彼女の時間はすべて私のために使って欲しい。ずっとずっと独占していたい。
 そんな馬鹿げた願いなど叶うわけがないと、重々分かっている。でも、人生で初めて友達というものを得た私にとって、佐倉慧という存在は、失うことを想像するだけでも気を失ってしまいそうなくらい、そんな何者にも替え難い人になっている。
 進藤さんに取られたくない。
 幼稚な思いで私は押しつぶされそうになっていた。
 野良猫に餌を与えてはいけないように、私に楽しい時間を与えてはいけなかったのだ。
 お願いさっちゃん、私を選んで・・・。

 結局、昼ごはんなど食べる気にもなれず、ギリギリまで家でぼんやりして、三限の医学英語の講義に滑り込んだ。
 ほぼ全ての一年生が一つの教室に整然と座っている。ほとんどの席が埋まっていて、一体どこに座ればいいのか分からない。ぼんやりしている私に、チューターが、出席番号順ですよ、と声をかけてくれた。
 名前順では初めての出席番号二番。今まで、私の前に誰かがいたことがなかったのに、何とこの学年には、相田くんがいる。
 のろのろと自分の席に向かう。長机の端に座る相田くんに声をかけて、座らせてもらう。
「すみません、合原です・・・」
「ああ、来たんだ」
 彼は特別悪気があって、そう言ったわけじゃないと分かってはいる。それでも卑屈が身についている私には、グサリと刺さった。
 なぜ?私が来たら駄目だったの?
 悔しさと悲しさを堪えて、大人しく座った。どうせ私の表情は変わっていないから、私が何を考えていたって誰にも分かりやしないんだけど。
 さっちゃんがどこにいるのか、探す余裕もなかったし、探そうとする自分を誰にも見られたくなくて、知らん顔をしていた。今更体裁を取り繕ったってしょうがないのかもしれないけれど、私が彼女に頼り切っていることを誰にも知られたくない。
 医学英語は、実際に医療の現場を模したロールプレイを中心に講義が進むらしい。専門用語なども覚えながら、あくまで実用重視の内容だ。出席番号順に座らされたのは、ロールプレイの班が、番号順だからに他ならない。
 ロールプレイ、イヤだな・・・。そもそも日本語での日常会話が苦手なのに、英語で会話とかハードル高すぎわ。第一、誰かと顔を見合わせて、九十分過ごさなければならないなんて、拷問に等しい。
 アイスブレイクという自己紹介の時間も、簡単なロールプレイを行う間も、私はボソボソと最低限のことしか話せなかった。そもそも誰かと話すことが難しいのに、愛想よく振舞うことなど、とても出来そうにない。多分、同じ班のメンバーは皆、感じ悪い人だと思ったに違いないが、そうそう私は変われない。
「合原さんって」
 ほらきた。私の真正面にいる井上さんが、予想通り、嫌味な顔で言った。
「佐倉さんと話している時と、大違いね」
 え?
「貴方、舞山の桐花総合病院の娘なんでしょう。部活の先輩が舞山の人で、貴方のこと、知ってた。高校同じなんじゃない?木村可愛(かな)さんっていうんだけど」
 そんな人知らない。他の学年の人の名前など覚える機会はなかったんだよ。
「貴方、大きな病院の子だからってふんぞり返ってて、すんごく感じ悪いって、木村さん、言ってた」
 他の学年の、こちらは全く知らない誰かから、あからさまな悪意をぶつけられるのも、それほど珍しいことではない。それでも、県を跨いでまで過去を知る誰かに、また傷つけられるとは思わなかった。まさか、私のことを知っている人間が、こんなところにまでいるなんて。
「成績も良かったから教師も何も貴方には言えなかったんでしょ。我儘放題だったって聞いた」
 そんなはずはありません。そもそも教師だってめちゃくちゃ冷たかったよ。
「大体、勉強しか取り柄のないガリ勉なんだから、医学部受かったって当たり前だって。むしろ前期落ちて、少しは人間丸くなったんじゃないかって言ってたわ」
 ・・・どうしてそこまで言われなきゃいけないの。
「貴方、高校時代は最低な人だったようだけど。結局挫折したって無駄に高いプライドは変わらないってことね。佐倉さんみたいなエリートとしか口も聞けないってこと?一般人とは講義を受けるのもイヤなのね」
 ここまで言われて、私はいったい何を言うべきなのか。頭は真っ白で、何の感情も浮かんでこないから、言葉など出てくるはずもない。
「これからも、貴方とずっと色々な講義で同じ班なのよ。私達の気持ちも少しは考えてよ」
 ・・・じゃあ、貴方達は私の気持ち、分かるのか?
 私は結局最後まで、何も言うことが出来なかった。

 酷い、とか、悔しい、とか、そういう感情は浮かばない。慣れていると言ったらおかしいかもしれないが、私にとっては、よく知る悪意だ。
 私が意図していなくても、勝手に周りは好きに解釈する。大病院の娘だから、成績がいいから、他人を見下している。我儘で自分勝手で「一般人」を馬鹿にしている。
 大体、一般人って何だ。私だって一般人だ。特別な何かになったことはないし、なるつもりもない。桐花の娘だって言ったって、父が努力して規模を大きくしたんであって、私が何か誇れるようなことではないし、誇るつもりもない。確かにお金に困ることはなかったけれど、上には上がいくらでもいる。大体、高校のほとんどの生徒はいわゆるお嬢様で、私程度の生活レベルは、むしろ平均だ。
 医学生の中には、親が医者でないことに、変に劣等感を抱く人がいる。おそらく井上さんはその類なんだろう。でも、他にも開業医の子供はたくさんいるだろうし、桐花より大きく有名な病院の跡取りだっているだろう。
 つまり、全ては私の態度が悪いということ。それは分かっている。でも、人が怖いし、表情が能面なのも自分ではどうしようもない。ずっとこんな風に悪意を吹きつけられて、挽回するだけの気力があったら、そもそも私はこんな暗い人生を送っていない。
 それでも変わらなきゃいけないことは、分かる。でも、それを成し遂げるだけのエネルギーを私は持ち合わせていない。・・・そして、変わりたい、と強く願う気持ちもない。
 嫌われているなら、それはそれでいい。だって放っておく方が楽だから。
 ・・・ただ、遅かれ早かれ、さっちゃんの耳にも私の悪評は伝わるだろう。
 進藤さん云々ではなく、多分、私はいつか、彼女に嫌われて見捨てられる。
 でも、それを覚悟するには、私は弱い・・・。

 医学英語で井上さんから散々やられた私は、なんと完全にさっちゃんの存在を忘れていて、とぼとぼ歩きながら、グチグチ暗いことを考えながら帰った。家に着いて初めて、あ、そういえば、さっちゃんはどうしたんだろう、と思い出したくらいだ。
 さっちゃんのことを忘れることが出来たのが良かったのか悪かったのか。
 井上さんのおかげだとかは思いたくもないが、少なくとも、進藤さんと談笑する姿、などの恐ろしいものを目の当たりにすることがなかったのは幸いだと言える。あんな精神状態で、さらに彼女が私以外の誰かと楽しそうにしているのを見てしまったら、と思うと背筋が凍る。
 室内のダンボールタワーの狭間に立ち尽くしていると、少しずつ気持ちが落ち着いてくる。知らない人の勝手な悪意で傷つけられて泣くのは絶対に納得できない。
 カバンの中から、変な音が聞こえてきた。私が大好きな「禁じられた遊び」の電子音とブーブーという雑音、私のPHSが立てる音だ。
 着信を確認する。・・・さっちゃんだ。
 これって、今、出るべき?
 私が悩む間も、全く音は止まらない。そのメロディーに急かされるように、私は通話ボタンを押した。
「はい」
「もしもし、あゆ、今どこ?」
「・・・家」
「あゆ、もう帰っちゃったの?」
「うん」
「え、私があゆを探してる間に?」
 だって、何も約束とか、してなかったし。
「もう、どうして帰っちゃうんだよー。私、あゆの顔を見ないと一日が終わらないんだけど」
「え?」
「あゆん家行ってもいい?」
「ダメ」
「・・・どうして」
「足の踏み場がない」
「いいよそんなの」
「ダメ。私にだって女の子のプライドがある」
「えーそんな」
「私がそっちに行くよ」
「じゃあ、そうだね、あゆ、ヤマダスーパー里山東店、分かるかな」
「分かるよ。大抵そこに買い物に行く」
 大学から家まで帰る最短距離上にあるスーパーだ。三階建てで、この辺りで一番大きなスーパーで、二階と三階には専門店街がある。目立つ建物だから私でも迷うことはないだろう。
「三階に本屋があるのは知ってる?」
「うん」
「そこの文具コーナーにいる、今」
「分かった、行くよ」
「慌てないでいいよ、気をつけて来てね」
「うん」
 着替えもせずにぼんやりしていて良かったな、と思う。そのまま家を飛び出せるから。
 「お金にモノを言わせて」買ってもらったお気に入りの自転車に跨ると、私は緩い坂道を走り出した。

 ヤマダスーパーには自分でも驚くような時間で到着した。信号の繋がりが良かったのもあるけれど、何よりも気持ちが疾ってかなりのスピードで走ったからだ。
 エレベータを待つのも辛くて、少し離れたエスカレータを駆け上がる。店内に人が少なくて良かった。どう考えても悪い大人の見本になっている。
「さっちゃんっ」
 果たして、彼女は電話で言った通り、文具コーナーにいた。ガラスのショーケースに並べられているボールペンを眺めている。私が声をかけても気付かない。私は勢い余って彼女にぶつかるように肩を叩いた。
「さっちゃんってば」
「うわっ、ああ、あゆ、早かったねぇ」
「うん、家に帰ったばかりだったから」
「それにしても、予想以上に早かったな」
「ごめん、ダメだった?」
「ううん、全然」
「ねえ、ボールペン、欲しいの?」
「・・・まあ」
「ボールペンなんてどれも同じじゃないの?」
「うーん、そうじゃないんだなー」
「ふうん、そうなんだ。私は薬品名の入ったやつしか使ったことがない、あ」
「どうしたの?」
「いや・・・イヤミだと思われるかも、と」
「どうして?」
「ううん、何でもない」
「あゆ・・・」
「ねえ、さっちゃん、どれが欲しいの?」
「うん?・・・これ、かな」
 さっちゃんが示したのは、聞いたことのないブランド名のボールペンだが、濃紺の軸にはキラキラする模様が付いている。
「おお、綺麗だね」
「うん。雲母の粉で出来ているらしい」
「・・・もし、もしだよ、気を悪くしたら、ごめんなんだけど、怒らないでよ?・・・私、プレゼントしようか?」
「え?いや、いいよ」
「一昨日、誕生日だったでしょ。お友達になってくれたお礼と記念に・・・やっぱりダメか」
「ううん、気持ちは嬉しいけど・・・学生がポンって買ってもらう金額じゃない」
「ごめんね、怒った?」
「どうして謝るの」
「だって・・・あの・・・」
「あゆの言いたいことは分かってる。私、実は、その話をしようと思って呼び出したんだ。ちょっとこっちに来て下さい」
 さっちゃんは一度も見たことがない硬い表情を浮かべて、私の左手首を掴んで歩き出した。
 一階から三階までを貫く吹き抜けのそばに、ベンチが四基置かれている。その一番吹き抜けに近い場所に私を連れてきて、ぎゅっと座らせた。
 彼女はすぐ隣に腰を下ろすと、喋り出した。
「あゆが言いたいことは分かる。自分が親のお金で友達に物を買い与える、のがイヤなんだよね?」
「買い与えるって、そんな」
「そんな風に思われるのが、イヤなんでしょ」
「・・・」
「勘違いしないで。私、さっきのあゆの言ってくれたコト、そんな風に全く思ってない。あゆは単純に私に誕生日プレゼントをくれようとしたんだし、金額的に高くても、あゆは気にしない」
「気にしないってわけじゃ」
「言い方が悪かったかな、あゆは相場が分かんないでしょ」
「・・・それは、まあ」
「だから、どれくらいの金額の物なら相手が受け取ってくれるか、とか、考えずに、単に私が欲しがっている物を、買おうとした」
「・・・」
「私さ、あゆのそういうところが好きなの」
「え?」
「気持ちが素直っていうか、あんまり深く考えずに、相手に良かれと思ったことは即行動に移してしまうところ」
 ・・・そんなこと、したことない。
「自覚していないんだろうし、それもあゆのいいところだと思う」
 ・・・だから、そんなこと、絶対にない。
「だから、私はあゆが好きだよ」
「あのさ、さっきから・・・買い被りすぎ。私はそんな美化されるような人間じゃない。さっきのことだって」
 何にも考えずに、ただ、欲しいんだったら買おうかなって思っただけで。
「ところで、さっき、あゆは言い返せなかったんだと思ってる」
「え?」
「医学英語の時のことよ。井上さんに、勝手なコト、言いたい放題言われて、それでもあゆは何も言わなかった」
「何で知ってるの?」
「だって、私の目の前だよ?あゆは気づいてなかったの?私達の班の前が、あゆの班だよ。全部見てたんだ」
「・・・最低」
「井上さんも、井上さんの先輩って人も、結局嫉妬してるだけじゃん。何を言ってもあゆが相手にしないから、どんどんエスカレートしているだけ、負け犬の遠吠えと何が違うんだっての。あゆが美人で、大病院のお嬢さんで、いわゆる天才で、自分は全然敵いっこないから、足を引っ張ろうとしてるだけでしょ。あゆが相手にしないのも当たり前じゃない」
「え?え?」
 突っ込みどころが多すぎて、何から否定すればいいのか分からない。とりあえず、一番重要な部分を訂正しよう。
「相手にしないんじゃなくて、出来ない、の。言葉が何にも出てこないの、頭が真っ白になってしまって。相手が喋れば喋るほど、どんどん私の中から言葉が消えていくっていうか・・・うまく言えないんだけど」
「あゆは自分に自信がなさすぎるんだよ」
「うん?」
「井上さんは、あゆが相手にしてない、って思ったと思うけど、私は、違うんだろうなって思ってた。だってあの時、あゆ、顔が真っ青だったし、よく見てれば分かると思うんだよね、あゆがパニクって、アワアワしているのが」
「・・・」
「もうさ、本当、私が反論してやろうかと思ったもの。でもさ、宇佐美さんがいたから」
「ウサミ?」
「あゆの班、宇佐美って男子がいるでしょ。彼はうちの学年の学生委員だよ。同じ高校の一個上の先輩なんだけど、冷静で切れ者だし、根拠もなく誰かを悪く言うのは嫌いな人だと思う。ああいう一方的に攻撃を加えたりする人も。宇佐美さんがいるから、多分、今後は井上さんも、あゆに一方的に何か嫌なことを言ったりはしないと思うんだよね」
「・・・うん」
 私がよく理解してもないのに、生返事を返しているのに気づいたのか、さっちゃんは大きな溜息をついた。
「ごめん、私ばっかり熱くなってしまって。でもさ、私のあゆに何言ってんだ、と思うと頭にきちゃってさ」
「私も良くない。誤解されやすいって分かってて変わる努力をしないから」
「よく理解しようとしないで、一部をみて誤解する人間が悪いと思う」
 ううん、多分、私がやっぱり良くないと思う。人間の判断基準はやはり目に見えるものにしかないんだから。
「・・・さっちゃん、ありがとう」
「へへ、私は絶対あゆのそばを離れないからねー。出来る限り守るから」
「ありがと、とっても心強いよ」
 さっちゃんがニッコリしているのを確認して、ようやく私は息をつく。そういえば、自分がものすごく緊張していたことにやっと気づいた。全身に力が入っていたから、何となく痛い。
「あーあ、それにしても、カッコつけすぎちゃったかな。せっかくあゆからプレゼントもらえるチャンスだったのに」
「ああ、さっきの。・・・やっぱり私、買おうかな」
「だーかーらー」
「違うの。私はさっちゃんにすごく感謝してるし、とても頼りにしているし、ますます好きになったし、あのボールペンなら、ずっと大切にしてもらえるかな、私のこと、忘れないでいてもらえるかなって思って。それにね、ボールペンにしては高いけど、長く使える物だから、結局はお得なんだよ?」
「それってよくいう日割計算詐欺では」
「違います。うちの父親の話で悪いけど、うちの父親、文房具はいい物を長く使うべきって考えの人で、自分自身もすごく長く大切に使っているのね。私、色々あって父がかなり苦手なんだけど、でも、そういうところが良いなって思ってるの。だから、お願い、もらって欲しい」
「・・・うん。あゆがそれでいいなら、私はすごく嬉しいけど・・・」
「じゃあ、交渉成立ね」
「・・・あゆ、有難う」
 私は心の底から嬉しくて、ついつい父親の話まで披露してしまった。それでも彼女は、どうして父親が苦手なの?などとは聞かず、私が話したくないことを察してくれた。だから、私はますますさっちゃんに依存していってしまう。
 今まで、私をこんな風に知ろうとしてくれる人はいなかった。大幅に美化しすぎではあるけれど、彼女は私が悩む本質をちゃんと見ようとしてくれる。井上さんに一方的に言われて、言葉を失ってしまった私にちゃんと気づいている。私が嫌われたくて態度悪く振る舞っているわけじゃないって言ってくれる。それだけで、さっちゃんの存在は、ますます私にとって稀有なものになっていく。
 ますますさっちゃんが好きになって、どんどん嫌われることが怖くなる。
 これって、友達、なのかな。私は、少しだけ不安になった。
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