第9夜 弓を引く 賢者ケイロン いて座です

文字数 438文字

夏の天の川の畔で、さそり座に向かって弓を引くいて座。
現在、この「いて座」には、黄道がもっとも南に低くなる「冬至点」があります。

今夜は、「いて座」をご紹介することに致しましょう。

「いて」は、漢字では「射手」と書きます。
弓を射る人という事です。
星座の絵を見ると上半身が人間、腰から下は馬の姿が描かれていますね。
これは、ギリシャ神話などに登場する架空の種族ケンタウルス族の姿です。
昔の人は、何故、このような奇妙な生物を思い描いたのでしょうか。
騎馬民族があまりにも上手に馬を乗りこなすので、「もしかして、彼らは馬と合体しているのではあるまいか」と、このような姿を考えたのかもしれませんね。
そのためか、ケンタウルス族は、乱暴者が多いという事になっているのです。

しかし、この「いて座」のモデルとなったケイローンは、ケンタウルス族中の賢者。
月の女神アルテミスから狩猟を学び、名医アスクレピオスに医術を教えました。
アスクレピオスは、医術の神様的存在で夏の星座の「へびつかい座」になっています。
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