第17夜 きりん座は 「らくだ座」として 作られた

文字数 488文字

動物園でも人気の動物、キリン。
「きりん座」という星座があるのをご存じですか。

ぎょしゃ座と北極星の間を埋める「きりん座」。
この星座は、もともとバルチウスという天文学者が「らくだ座」として描いたものです。

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<らくだ座の物語>

「水を分けていただけませんか?」

娘リベカに声を掛けた旅人は、10頭ものラクダを連れていました。

「ラクダたちにも水を飲ませてあげましょう」

10頭ものラクダに水を飲ませるは、大変なことです。
それでもリベカは、親切に旅人の世話をしました。

そんなリベカに感心した旅人は、自分の使命を告げました。
「私はアブラハムの部下です。
 イクサの妻を選んでくるように言われてこの地まで参りました。
 あなたのような娘さんならきっと良い妻になるでしょう」

こうしてイクサとリベカは、結ばれたのでした。

この時のラクダをバルチウスが「らくだ座」として描きました。
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後にヘベリウスは「ラクダ座」ではなく「キリン座」として星図に描きました。
これは、ラテン語の「きりん」と「らくだ」の綴りが良く似ているために混同された結果のようです。

「きりん座」としての物語りは、特に伝わっていません。
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