第12夜 美と愛の 母子の神様 つなぐ星

文字数 478文字

秋の夜空、「秋の四辺形」と呼ばれる四角い星の並びがあります。
この「秋の四辺形」の東の辺と南の辺に沿うように連なる星の並びが「うお座」です。

今夜は、「うお座」に伝わるギリシャ神話をご紹介しましょう。

美の女神アフロディーテは、愛する息子エロスと共に川のほとりに居りました。
そこへ現れたれたのは、悪魔テュフォーンです。
突然の悪魔の出現に驚いたアフロディーテは、エロスと共に川へと逃れました。

神様は、便利ですね。
川の水に触れた途端、2人の神様の姿は、たちまち魚へと変わります。
これで、川へ沈んでも溺れる心配はありませんね。

でも、心配事は他にありました。
迷子にならないか・・・ということです。

迷子にならないためには、母親は息子の手を引くでしょう。
しかし、二人は既に魚の姿になってしまっています。
手をつなごうと思っても手がないのです。

そこで、2匹の魚は、お互いの尻尾をリボンで結びました。
これで、迷子になる心配はいりませんね。

秋の夜空を見上げると「秋の四辺形」に沿うように星の連なりが見えます。
ここにある星座は、「うお座」。
2匹の魚をリボンで結んだ姿が描かれています。
ワンクリックで応援できます。
(ログインが必要です)

登場人物紹介

登場人物はありません

ビューワー設定

文字サイズ
  • 特大
背景色
  • 生成り
  • 水色
フォント
  • 明朝
  • ゴシック
組み方向
  • 横組み
  • 縦組み