第14夜 おおいぬ座 駿足名犬 ラエラプス

文字数 518文字

今夜は、おおいぬ座のお話をしましょう。

冬の夜空には、1等星と呼ばれる明るい星がたくさんあります。
その中でも「オリオン座のベテルギウス」と「こいぬ座のプロキオン」、そして、「おおいぬ座のシリウス」を結んで作る三角形が、「冬の大三角」です。
おおいぬ座のシリウスは、3つの中でも一番明るいく輝く星。全天の星座を作る星の中で、最も明るく輝いて見える星です。
シリウスには、「焼き焦がすもの」という意味があるんですよ。

このおおいぬ座。
星座絵では、狩人オリオンが引き連れる猟犬のように描かれていますが、他に「駿足の犬ライラプス」であるという話も伝えられています。

ラエラプスは、テーベの街にいた猟犬です。
この街には、イタズラ狐がすんでいて人々を困らせていました。
そこで、駿足の名犬ラエラプスは、この狐を追うことになったのです。

ライラプスは、目にもとまらぬ速さで狐を追いかけました。
しかし、狐も捕まるわけにはいきません。狐はさらに速く…これまた目にもとまらぬ速さで走ります。

この2頭の走る様子は、神様の目に止まりました。
大神ゼウスは、「どちらも敗者にしたくない」と考え、勝負のつく前にラエラプスを天に上げて星座にしました。
これが、「おおいぬ座」なのです。
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