第16夜 六分儀 精密機械だ 天測る

文字数 417文字

「春の星座の話をしよう!」
『六分儀をご存じですか?』
「アニメの登場人物に『六分儀ゲンドウ』っていたなぁ」
『アニメの話ではなくて・・・星座の名前なんですが』
「え? 『ろくぶんぎ座』? 春の星座なの??」
『そうですよ。
 うみへび座の背中にチョコンと乗っている・・・天の赤道のあたりですね』
「しし座のレグルスの南か。
 そんな星座があるの知らなかったよ」
『1等星とかありませんし・・・一番明るい星は4等星です』
「ところで、『六分儀」イカツイ名前だけれど、何?」
『天体観測の道具ですね。
 肉眼で星の位置を調べるのに使用します』
「この『ろくぶんぎ座』って神話とかあるの?」
『神話というほどでもないですが・・・
 この星座は、1687年、ヨハネス・ヘヴェリウスが設定したものです。
 はじめ“天文の女神ウーラニアの六分儀座”と名付けられました。
 ヘヴェリウスは、自身が天体観測に使用していた六分儀を火災で失っています』
「愛用の六分儀を星座にしたんだね」
ワンクリックで応援できます。
(ログインが必要です)

登場人物紹介

登場人物はありません

ビューワー設定

文字サイズ
  • 特大
背景色
  • 生成り
  • 水色
フォント
  • 明朝
  • ゴシック
組み方向
  • 横組み
  • 縦組み