ATS作動、それから。

エピソード文字数 3,876文字

うむ、しばらく更新できなかったのは読者諸賢にはまことにすまないのである!


先週第19回JAM国際鉄道模型コンベンション(8月17日から19日)が現実世界で実施され、我がエビコー鉄研は著者とともにビッグサイトへ出動しておったのだ。(このエピソードは8月21日執筆)

実話だもんなー、私たちの話。非実在女子高生とかに置き換えただけで、ほんとにあったことばっかりだし。
出来すぎなミラクル展開もほとんど実話なのだ!!
「鉄子の旅」で「実録マンガはやばい!」って描かれてたけど、私達も「実録ノベル」だもんね。ヒドイっ!
著者さん仕事してるというよりあったことトレースしてるだけだもんー。作家としてどうなのー?
その批判はありえますよね。創作としてどうなのかという。
ただあったことを羅列するのではブログみたいなものであって、ノベルと言い難いかもしれませんわねえ。困りましたわ。
ともあれ、現実世界ではこのJAMコン出展作戦は終わっておる。ここからはその結果を物語形式に落とし込んで再構成したものとなるのだ。ゆくぞ!
え、なんで?
突っ込むぞ! 掴まれ!
な、何に突っ込むんですか! まさか「ポプテピピック」ネタ?
うぬ、物語内時間を一気に巻き戻す時空間操作が必要であるからの。
なんでメタSFにしちゃうんですかヒドイっ!
でなければ話の据わりが悪いのだ。そこでこのオーバーランした時間軸をストップさせ正しい物語展開に戻すのがワタクシの秘技、総裁キラ式ATS(アドバンスド・タイム・ストップ)、KS-ATSなのである!
小田急のOM-ATSみたいな名前で物語の展開の都合優先しちゃうなんてヒドイっ!
総裁そういう変な技持ってるよねー。まだいろんな技隠してるよね。
それはここまでの「鉄研でいず!」既刊を参照されたいのである!!


ともあれ、KS-ATS、作動である! パターン接近!

チン!!
ええっ、本当にベルが鳴った! というかどこで鳴ってるんですかこのご都合ATSベル! メチャメチャです!
チン、チン、チンチン! チンチチン!
KS-ATSブレーキ、作動!
ジリリリリリリリリリ!
チン!
というわけでこれで時間軸がもとに戻った。皆、無事か?
無事も何もないよー。このメタネタひどいよー。
苦情は著者まで! どしどし送りつけるがヨイのだ!
相変わらず総裁の著者いじめヒドイなー。
なお、諸般の関係でここから我が著者は執筆ペースを上げねばならんのだ。なあに、小説を書いて3徹夜ぐらいで死にはせぬ! むしろのその諸般の事情は、まさにZ旗を掲げてでも戦うべきことを示しておる!!
ヒドイっ、ヒドすぎる! でもその諸般の事情って何?
それはまだ言えぬことなのだ……。理解してくれ、ツバメくん。
まあ、そこはいいんですけどね。でもなんでなんだろうなあ。ヒドイっ。
そこで前回の話を参照されたい。

間があいてヒドイのは済まないのだが、前回風祭駅モジュールが諸般の事情でコンペに参加できなくなった。我が北急電鉄のブースでの展示しか道はなくなった。そしてミエくんの大洗駅も思わぬ苦戦状態となっておった。

そして展示のフラッグシップとなる車両HiGSEの工作も頓挫しておった。

めちゃめちゃピンチじゃないですか! ヒドイっ!
それでも諦めるわけには行かぬのだ。

なにしろ、病床の著者の祖母が著者の小説と鉄道模型活動を励ましたのであるからの。自らがもう老衰で力が入らないのに、それでも喜んで励ましたのだ。


それを無にはできぬのも道理なり。

それってまさか、総裁は著者のために……。
非実在女子高生として、依代にはしっかりしてもらわぬといろいろと不便であるからの。
あ、総裁、実は……。
総裁の顔が少し赤くなった。
不便なのは解決せねばならぬ! ワタクシも不自由は嫌なのだ。それだけのことなり!!
こういうことで照れた総裁見るの初めてだなー。もっと素直になればいいのにー。
華子ちゃん、総裁はそれを華子ちゃんにいわれるのは一番心外だと思うわよ。
えー、なんでー?
うぬ! いささか話が脱線気味であるので、ここで脱線復帰である!!
おー、ぼくが言わなくても進行戻せましたね。話進んでなかったから言おうと思ってたけど。
総裁も成長してるんだよ。私達も。
そうかもしれませんわねえ。
その成長という観点ではミエくんが一番興味深い成長を遂げたのである!!
えっ、私? いきなり話振らないでください総裁。飲んでる紅茶こぼしそうになりましたよ。
今回ワタクシは正直、勝負をかけておった。いろいろな行き詰まりに陥って居ったからの。それを突き破るためにはミエくんの奮励努力にも賭けるしかなかった!
ええっ、賭けだったんですか?
さふなり。今回の出展は、人生最後の大一番並みの賭け、成功して全員生還か失敗して全滅か、というレベルに近いまさに「甲作戦」であったのだ!!
まーた意味なく「艦これ」風味に言ってヒドイっ!!
でも、ここに私達がこうしているってことは、その賭けは……。
それは、まだわからぬのだ。それにわかっていることはあるが、まだ言えぬのだ。
総裁なんか今回そういうの多いよー。隠し事しすぎだよー。
すまぬ。ここはこらえてくれなのだ。
あとで分かるのー? 全部―。
さふなるはずであるのだ。というより、さふなるようにするぞ。
じゃあ、ええよー。
うむ、というわけで話を戻す。工作の続きである。
うっ、画像の順番を間違えてしもうたっ!!
ええっ、これは、まさか、今回のJAMコンでの展示風景? まさか、全部……!
それは言えぬ! まだ言えぬのだ!
もー。総裁変なの。ヒドイっ!
やだなー、総裁が変なのは前からだよ―。
そうだよねえ。
そうですわねえ。
時々でかいヘマもするよね。
そうですそうです。
む、みんなで寄ってたかって言いたい放題であるな……まあよいのだ。ともあれ工作再開である。
今回風祭駅モジュールで厄介なのが柵とフェンスと階段であった。風祭駅取材に行ってみてワタクシは特に柵とフェンスの多さにめまいがしたのである! 製品でも売られておるが、それで全部やるとしたらめちゃめちゃお金がかかる!
でも土地は誰かの所有物です。それを示す柵やフェンスの存在は無意識にその地域の人間の存在を示してくれる、重要な要素ですわ。
そうよね。ただの平面でも仮囲いしてあればそれだけで工事現場みたいになってカッコいいもんね。
仮囲いがカッコいい……。オヤジだ。ヒドイっ!
ひいい! 末代まで笑われるネタをまたやっちゃった! 恥ずかしい! 恥ずかしいわ!
やがてそれが快感になるんだよー。
そうそう。浴びせられる視線の冷たさがマイナスイオンたっぷりって感じで。ヒドイっ。
総裁、こんなところで長さはよろしいでしょうか?
うむ。十分なり。

実はこのフェンス、自作なれど製法はとある人との秘密であるだけに、詳しくは語れぬのだ。

秘密多いねー。
それは仕方がねいのだ。人間は成長する中で責任を負うことが増え、守らねばならぬ秘密も増えるのだ。しかしそれを回避し続けていったら、本当に守るべき自由すらも失ってしまうのだぞ。
そうかもねー。
これが理解できる華子はえらいのう。
ここにもフェンスなのである。
ここには手すりなのである。
プラ棒で作ってウェザリングしたんですね。
そのままではいかにものプラスチックなチープさであるからのう。
ここにもフェンスである。
やっぱり囲ったほうが素敵ですわね。
詩音ちゃんは回避してる……私と同じように言うと思ったのに。
御波さん、それはな ん の こ と で し ょ う?
ひいい! なんでもないです! ……もう、詩音ちゃん怒らせると一番怖いもんなあ。普段はすごく優しくてみんなのお姉さんみたいなのに。
まさに我が鉄研艦隊の主力正規空母なのである!
なんでも「艦これ」に例えないでください! それに今は艦船擬人化は「アズールレーン」ですよ。いちいち微妙に古くてヒドイっ。
ワタクシは艦これのほうがスキなのだ。うむ。
またフェンスだけでなく、階段も多いのが風祭なのだ。しかも踏段が独立した透かし階段がやたら多い。しかもこれも必要なサイズに合わせて作るには自作の他の道はないのだ。
でもどうしても手で作ると狂いが出ますね。
このときはこれが精一杯だったのだ。
ここに使いたかったのだな。アパートの外階段である。
色を付けるとこうなる。ペーパーで作って、瞬間接着剤を染み込ませて固めて、その上からブラウンのスミ入れ塗料を塗ったのである。
落ち着きましたね。やはりジオラマ、レイアウトの建物は色を抑え気味にすると落ち着いて感じが出ますわね。
これが男子にはなかなかできぬようである。女子あるいは美術の心得のあるものにしかできぬという話であった。ペーパーレイアウトの第一人者の先生もそうお話であった。
男女間で感性の差というものは、どうしてもできてしまうのかもしれませんわね。
うむ。それが以前、女子だけの実在の高校鉄研がレイアウトづくりで無敵であった理由の一つであるようだ。しかしそれが知られて今ではそれがアドバンテージとならなくなり、まさに高校鉄道模型コンテストは群雄割拠となったようである。実に喜ばしい。そういう環境こそ学びの効果が大きいのだ。
本当にそうですわ。風景づくりだけでも学びがとても多いですもの。
というわけで作り込みがかなり進んできた。
しかしこれを本番会場に輸送せねばならず、そのためにはその前に輸送の問題点を洗い出さねばならぬ。
それがリハーサルなんですね。
さふなり。近所の公民館を借りて本番同様に設営してみるのだ。

次回はそのための準備とその時の様子の話である。続くぞ!

続きますー。
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登場人物紹介

長原キラ ながはらキラ:エビコー鉄研の部長。みんなに『総裁』と呼ばれている。「さふである!」など口調がやたら特徴ある子。このエビコー鉄研を創部した張本人。『乙女のたしなみ・テツ道』を掲げて鉄道模型などテツ活動の充実に邁進中。


*総裁のびっくりヒミツ能力(順次公開)

・隠れオッドアイ。安いラノベのキャラだと思われたくないので視力は悪くないのにカラーコンタクトをはめて眼の色を合わせている。しかしこのオッドアイのその眼を見てしまうと自白させてしまう作用がある。あまりにも危険なのでそれを抑制するためにもカラーコンタクト。


 ほかにもまだまだあります。

葛城御波 かつらぎ みなみ:国語洞察力に優れたアイドル並み容姿の子。でも密かに変態。しかしイマジネーション能力は随一。

武者小路詩音 むしゃのこうじ しおん:鉄研内で、模型の腕は随一。高校入学が遅れたので、実は他のみんなより年上。鉄道・運輸工学教授の娘で、超癒し系の超お嬢様。模型テツとしての腕前も一級。

芦塚ツバメ あしづかツバメ:イラストと模型作りに優れた子。イラストの腕前は超高校級。「ヒドイっ」が口癖。


中川華子 なかがわ はなこ:鉄道趣味向けに特化した食堂『サハシ』の娘。写真撮影と料理が得意。バカにされるとすぐ反応してしまう。

鹿川カオル かぬか カオル:ダイヤ鉄。超頭脳明晰で、鉄道会社のダイヤをアルバイトで組んでしまうほどの『ダイヤ鉄』。プロ将棋棋士を目指し奨励会所属。王子と呼ばれるほどハンサムな女の子。電子回路やプログラミングが得意。

田島ミエ たじまみえ:総裁の古くからの友人。凄腕の模型テツ。鉄研のみんなと一緒に大洗などを旅行したものの、関西在住で滅多に会えない。なおかつその実像は不明。

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