悲劇と、僕たちの戦場
文字数 2,649文字
斯様に順調に準備を進めているかのように思えたときであった。
このような通知が届いた。
ヒドイっ！！ YouTubeを収益化できなくなったなんて！
現実にこの変更あっても不正行為だらけだよねー。YouTubeひどいよねー。
うむ。でもどう抗議しようとYouTubeは絶対に潰れないから何をしても平気なのであろう。YouTubeの使う「コミュニティ」や「クリエイター」の言葉のなんという空々しさよ。クリエイター？ 「小作人」の間違いであろう。現代のコンテンツプラットフォーム商法と資本主義と新自由主義がここまでくるともう延々と搾取しかない。
しかもその地主と小作人の立場にあることすら気づいていない方もいらっしゃいますわ。むしろ地主に感謝しろ、作りたいのならただで作れ、などと詰め寄った方もいましたわね。
芯までこの世の搾取に慣れきってしまったのであろう。情けない限りである。現代の資本主義の害毒が個々まで回ってしまったのだ。だから原価厨などとよばれる基地外な考えのものが跡を絶たぬのだ。
しかし、この通知の一番きついのはむしろ次の写真なのである！！
ひいいい！！！ あと６％、あと402円で支払いが発生したのにここでストップだなんて！！ ヒドイっ！！
向こうは機械的にやるしかありませんからね。とはいえ悲しいですね。
軍資金がまた一つ減ったのである……。
ちょっとこれ、立ち直るのきついですよね。
しかし！ 我がテツ道はこれでも前に進まねばならぬのだ。こういうときこそテツ道なのだ。
そう思って、うちからジャンク車両を送ったんです―！
おおー！ ミエさんナイス！ 何を送ったんですか？
223系です。もともと改造しようと思ってたんですけど、その改造して作ろうとしていた車両がメーカーから製品で出ることになって余剰になったので総裁に送ったんです。
うむ。ワタクシも223系は大好きな車両であるからの。届いて早速手を入れた。
ひいい！！ なんでパンタグラフ2丁、それもシングルアームにしてるんですか！！ 全然JR西日本っぽくなくなっちゃったじゃないですか！！ ヒドイッ！！
うむ、我が架空鉄道は北急電鉄であるからの。JR西日本さんではないのだ。しかも我が北急では223系はごく少数の技術試験車両という位置づけなのだ。
東日本の車両中心ですもんね。持ってるの。
それどころじゃなーい！
そしてこの223系改をしばらく見ていて思うたのだ。
これは大昔に作ったカメラカーじゃないですか。模型車両からの風景がテレビで見られるって言う。キットの商品名トレインスコープ、TC-9でしたね。
それをジャンクの車体に入れ込み、なおかつ電源をレール集電ではなく車体搭載のエネループ電池からの給電にしてノイズ低減を図ったのだ。
車体に電池って……プラレールじゃないんだから。ヒドイっ！！
このように組み込んでみた。なかなか物々しくてヨイぞ。
ものものしすぎます！！
そして試運転である！！
ライトつくようにしたんですね。
しかしそのせいで謎のノイズが入るようになってしもうた……。
うーん、おかしいなあ。レール電流とカメラ駆動用の電池は分離してるはずなんですけどね。もしかすると混波してるのかな……。
ワタクシにはそれ以上突き止められなかったのだ。
これがカメラカーからの画像なり。HD画像ではないのでいまいち荒いのだが…。
でも十分楽しそうです！！
HD画質カメラへの更新は何度も計画したのだが、リアルタイムで画像を確認できるHDカメラはドローン用などがあった。しかも素敵な読者様から寄贈を受けたカメラは回路が大きめなれどHD画質しかもWi-Fiによるリアルタイム画像というものだったのだが、残念ながら搭載加工が間に合わなかったのだ。
それはほんとうに残念ですわね…。せっかく寄贈していただいたのに。
いまいちテンパっておるのと著者の鬱がヒドイので工作が全くはかどらなかったのだ。
著者さんの鬱は今回ひどかったねー。
いろいろあったからのう……。
緩曲線とミニ第二菖蒲トンネル～それと少しお詫び篇
この動画にそのような経緯と試運転風景をまとめてあるのだ。ぜひご覧いただきたく。
そうこうしているうちに発注していた高架レールが到着したのだ。
すごい量！！ ほんと、これから戦争でも始めるんじゃないかってぐらい！
まさにこれはワタクシにとって、戦争であるからのう……。
高架ラーメン橋脚は多めのほうが見た目が素敵ですわね。標準の数だと橋脚がスカスカでボリューム感に欠けますわ。
うむ。ラーメン高架のこのボリューム感は現代的な鉄道風景としてこれまた題材として楽しいものなり。昭和の田舎もまたノスタルジー溢れてヨイものだが、こういう平成の近代的かつ無機質な構築物のボリュームもまた楽しいものであるぞ。
なんですかこれ！ 何かの計測をやっているようなテント！
これを置けばどんな不自然な線路も「実験線」にしてしまえるという「野外実験計測本部セット」である！！
確かにこうやっておくと、何かの実験をしているように見えるけど……なんだろうこの不思議な気持ちは。
うむ、かなーり反則技な工作であるからのう……。
わが鉄道のフラッグシップ周遊列車「あまつかぜ」にも手を加えておった。
内装を印刷にて作り込んだのである！！
ドアやコンソールが見えて素敵ですわ！！
しかし窓ガラスがこのＮゲージではレンズになってしまうため、いまいち内装が歪んで見えてしまうのが残念なり。
さらに3Dパースも作り込んでおった。
あれっ、片方はみなれた「あまつかぜ」だけど、もう片方は？ まさか！
さふなり。新規作成しようと3Dデータを作り込んでおった。
今オープンテラス装備車になってる「横浜」の二代目ですね。
3Dプリントで作ろうとやっておったのだが、間に合わないしお金も足りないと断念したのである。
残念ですわ……。
斯様にいろいろとあがいておったのだ。YouTubeから「君はいらない」扱いされたのに悲しかったが、それを作品にぶつけたのだ。しかしどれもいまいちであった。
でもここまでできれば十分だと思うけどなあ。
いや、まだまだなのである！！
そんなに思いつめて……。
なにしろ、これがわれらの「戦場」なのだ。
去年果たせなかったこと、そして来年きっと果たせないことを完遂するには、これしかないのだ。
そのころ、私も……。
ええっ、ミエさんも？
はい……総裁がとりつかれたようにやっているのを見てて、私もあがいていたのです。
つづく！！
