第52話 千葉へ衛生管理者試験を受けに行った話

文字数 940文字

 資格にチャレンジするという作家さんのブログを読み、我が身を振り返り。
私は資格を持っていないな~車の免許しか。 
あ、いや、持っているじゃん、「第二種衛生管理者」という激弱資格を。

 衛生管理者資格というものは、当時、会社で二番目に偉い人の指示で取らされたもの。
なんか社員数が増えて、衛生管理者の在籍が必要になったとかで。

 会社の№2「取れ」
 私「はっ」

 嘘です、とても紳士な№2でした。№2も一緒に受験しました。


 №2は通信教育で勉強をして、私は本屋でテキストを買って勉強しました。
当時中学生だった息子と一緒に食卓で勉強。
過去問の採点が×(バツ)で埋まる私のノートを見て、
「お母さん、そんな感じで大丈夫なの?」と息子マジ心配。
「多分大丈夫だ、ここから何巡もして仕上げる」
 そう言いながらも記憶の定着の悪さに、ちょっと途方に暮れましたね……
「若いときに勉強しないと年取ってからこうなるぞ」
 そんなことも息子に言った気がする。

 だいたいね、試験内容が関係法務、労働衛生、労働生理についてで、これっぽっちも興味無い分野、キツイって。
労働生理については「腎臓・尿」ジャンルがムズかった。なんて複雑なんだ、腎臓の仕組みよ。おみそれしました。

 そうこうしているうちに試験日が到来。

 受験会場がえらく遠かったです。
試験会場は全国に7か所だけで、関東は千葉県市原市能満というところ。なんか山の中だった。
電車を乗り換えJR五井駅に着いて、直通バスに乗ってなだらかな山を登って、古い関東安全衛生技術センターに到着。
思えば遠くへ来たもんだ。バスの中は男だらけだった印象。

 結果としては合格しました。もちろん№2も。
私が合格するんだから、誰でも合格すると思う。二種は一種より難易度低いし。これから受験される方、安心してください。

「合格したかたちになった」と息子に報告したら、怪訝そうでした。無理だと思っていたらしい。

 衛生管理者資格は永久ライセンス、一度取得すればずっと有効なのです。
試験が終わった途端、付け焼刃の知識がポロポロとこぼれていきました。今ではすっかり曖昧です。

 たった一つだけ鮮明に記憶に残ったのは、「ランゲルハンス島」だけ。
ランゲルハンス島、膵臓にある内分泌器官。島状に散在する。
楽園じゃないのよ。



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