第49話 定期的に思い出すこと

文字数 1,197文字

【その①】
 以前ノベルデイズを利用していて、よそのサイトへ移られた方のこと。

 お名前はもう既にぼんやり……年に1~2回、活動報告に降り立ってネガティブな呟きをされる方。削除したと思うけど、「相変わらず過疎っている」とか「相変わらずつまらないサイト」みたいなこと。

 呟くのは自由だからかまわないけど、過疎には過疎の良さってもんがあるんだよねぇ。

 その方、ここで活動していたときのことだけど、コンテストに選出されないと荒れるんですよね。だいぶ前の話だけど、コンテスト受賞者に対し、「おめでとうございます」と前置きしつつ不吉レター送り付けていたし。
そのとき、
「この素晴らしい受賞作のレターがこんなイミフレターだけなんてあんまりだな。どれ、いっちょ、レター職人の私が送りますか」
とか思っていたら、良識ある方たちが ”ちゃんとした” レターを送られていたので安心したのを憶えている。私なんぞの出番はなかった。
それから受賞作の作家さん、作品同様に優れた方でした。イミフレターにも大人な余裕の対応をされていて、感心しましたね。

 それからその方は、「ノベルデイズのPVは操作されている」みたいな陰謀論を定期的に語られていて。それに同調されるユーザーが複数名いらっしゃったのも、私にとって驚きでした。

 みんな、陰謀論、好きだよねぇ。


【その②】
 また別件ですが、私がノベルデイズに登録した頃のこと。
一度、活動報告でキレている女性作家さんがいたんですよね。お名前はわかりません。
「ファンレターが来ない。いいかげんにして欲しい。〇月〇日までにファンレターが来なかったら、作品は非公開にします」
(意訳。文章は詳細に憶えていないけど、そんなニュアンス)

 おおっと……超自信家なんですね。すごい圧力。

 作品はというと、題名も忘れたけど……喫茶店が舞台で……爽やかフェミニンなイケメン給仕? バリスタ? 店長? が登場するほんわか恋愛もの? とにかく100%女性向け作品。キャラクター文芸ってやつですかね。
読んでいなので、少女漫画そのものの素敵なイラスト扉絵から想像しました。この扉絵だけは今でも覚えています。

 そしたらですね、なんかすごく心優しい方(多分女性)がいらっしゃいましてね、作者さんが提示した期限内にファンレターを出してあげたんですよね。

 これは憶測だけど全話は読まないで(確かめっちゃ長編だった)最初の数話を読んでの、好意的ではありますが、やや手探りのファンレターだったような。うろ覚えだけど。とても誠実な方なんだと思います。
これも憶測だけど、作者さんは軽く肩透かし食らったようでした。自信家の作者さんは、多分、全話読んでのべた褒めファンレターを期待していたのではないかと思うんですよね。

 投稿サイトに登録したばかりで、「こんなこと、あるんだ」と驚いた、今でも定期的に思い出すエピソードです。



夏の終わりのアサガオ

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