第44話 もしも今、核兵器が使われたら?シミュレーション①

文字数 1,134文字

 これは私の備忘録として。

 長崎大学の鈴木達治郎教授を中心とする国際プロジェクトが、「北東アジアで核兵器が使われたら」という “シナリオ検討” と “被害想定” を行いました。

 ここから話すことは私の妄想じゃないよ、専門家30名のメンバーが想定したシミュレーションだよ!
NHKの「クローズアップ現代」を見たんですよ、情報量が多いので箇条書きでいきます。シナリオは10くらいあるようだけど、番組で紹介されたものと番組HPで確認したものなどを。


【現況】北東アジアでの核兵器保有
ロシア:5889発
中国:410発(この1年で60発増えた)
北朝鮮:30発
(日本と韓国は、5244発を保有するアメリカの核の傘に入っている)


【核使用の理由となりえるもの】
※経済状況悪化で国民の不満が抑えきれなくなったとき、ミサイルを発射することで、悲惨な現実から国民の目をそらすことができる。


【想定シナリオ:ケース1】
※経済制裁などで窮地に追い込まれた北朝鮮。アメリカと韓国を交渉テーブルにつかせるため、北朝鮮が威嚇のために核を使用したとするシナリオ。

① 韓国軍の船が侵入したと主張して、北朝鮮が短距離弾道ミサイルを発射。

② これに対しアメリカが報復。戦術核(射程距離の短い核兵器)を潜水艦から北朝鮮の山間部(ミサイル基地)へ2発発射。

③ 合計3発の核兵器の使用で、犠牲者4万人以上の可能性。(放射性物質の影響で長期的にガンで亡くなる人も含む)

④ 放射性降下物は広範囲に飛散。冬などで強い西風が吹けば日本にも到達の可能性あり。
ガンになるリスクの影響は低いとしても、政治・経済・観光への影響が考えられる。


【想定シナリオ:ケース2】
※台湾をめぐり、米中で核戦争が起こったとする最悪のシナリオ。

① 台湾で独立を目指す政権が誕生したことをきっかけに、中国が台湾に軍事侵攻を開始。

② アメリカが大規模な部隊を台湾に送り、中国と交戦状態に突入。

③ 劣勢を強いられた中国は、「核を先制使用しない」核戦略を放棄。核兵器の使用を決断。

④ 中国は、中距離弾道ミサイルで佐世保、嘉手納、グアムにあるアメリカ軍基地を攻撃。

⑤ アメリカは戦闘機に核を搭載し、中国のミサイル基地を攻撃。

⑥ エスカレートし、中国は韓国のアメリカ軍基地、横須賀基地、アメリカ本土の基地を攻撃。(報告書では、更に大規模な世界戦争に発展する可能性もあるとされている)

⑦ 合計24発の核兵器が使用され、
数か月だけで死亡者は260万人(攻撃を受けた地域の人口の35%)
被ばくの影響で長期的に亡くなる人は9万6千人~83万人

 この数字、見間違えかと思って何度も確認したのですが。


 まだシミュレーションは続きますが、ちょっとクールダウンします。
続きは次回へ。



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