第16話 take good care of the poor boy

文字数 596文字

今回のコンテストの為に、なんと14作も書いていた。
着想自体は3つ。
2つの着想からは、3作品しか書いてない。
いちばん書きたい着想、つまり、今の生活に直結するところで11作品22000文字も書いている。
テーマが同じだから、つまるところ使いまわしの焼き直し。
けれどもそれは、書きたいテーマの純度を上げ、そこから美しさに昇華させる為の、いわば数式である。
黒板いっぱい埋め尽くした意味不明な数式が、解に説得力を持たせるように、僕にはどうしても必要な過程だし、それを見てもらいたいとも思う。
でも、みっともないよね。
なんか。
少ない作品数、コンテスト用には一作だけで入選、とか。
僕には出来ない。
書き方は人それぞれだろうし、僕は書きながらしか次に進めない。
着想はぼんやりしてて、捻り出した言葉が勝手に動いて行く。
そんなやり方で、結局は美しさのうくらい。
うん、今回は字数に収まらなかった。
前回は、2000字がちょうど良かった。
良いような、悪いような気がする。
まるきりの寓話をとびきり切実に響かせる。
せめぎ合うテーマのひとつをあるいは切り捨て、欲張らず。
なんだかみっともないけど、やっぱりお題決められると書けるし、そこから解放されて、また書ける。
賞金。
今回も届かないだろうけど、作家双葉紫明は作られていく。
有り難い。
hey poor boy hey poor boy he's never settle down.
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