第25話 the end

文字数 470文字

いくつかの書きかけの作品を読み返して完結させた。
驚いた。
僕は、長く書く、という意図を持ったいくつかの作品以外、いつでも終われる様に書いていた。
まったくの自覚無しに。
終活。
僕の鬱は、それがままならない現実に起因してる事に気付いてしまった。
死にたいのに死ねないから、死にたくなる。
それは、誰かひとりのせいなんかじゃなかった。
もちろん、他の誰のせいでもない。
寂しさに人を巻き込んだ自分。
死んだら、居なくなったら少しだけ悲しい気分を与えてしまう人たち、とても善良な人たちを、幾人か作ってしまった。
ひとりを背負い込み切れなかった。
東の窓からの日射し。
もうサイナラなんだな。
風も吹かず、ツキも見当たらねんだな。
性格、とか、信じてなかった。
けれども。
ずっと前からなんかしら。
エセ人気者。
エセ優等生。
エセ、人生のenjoynist。
誰かの為になり切んなら、虫良すぎっかメーワクか。
自分が、居ないんだ。
僕は もう 居ないのさ。
いや。
産まれてなかった。
そういう事にしてくれはしないか?
死なないで良いからさ。
消えたい。
消えて、無くなりたい。
すぐに忘れるよ、シネ。
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