台湾の少年

文字数 576文字

『台湾の少年』って漫画しってる?

聞いたことないわ。おもしろいの?

んー、人によるかな。重いし。

重いって何が?

テーマ。台湾の白色テロ扱ってる。

ふーん。・・・で、白色テロってなんなの?

白色テロってのは、政府のえらい人たちが、反政府活動をことごとく暴力的に取り締まることらしい。たぶん。『台湾の少年』だと、主人公が高校時代に参加してた読書会が共産党系だとみなされて逮捕されるとか、国民党の白色テロが描かれてる。

共産党のひとたちがするんじゃないの?

白色テロの白色ってフランス王権を象徴する白百合(しらゆり)からきてるらしいから、体制は関係ないのかも。台湾だと、右派政権による左派勢力の弾圧のことで、冤罪(えんざい)で処刑されることもあったとか・・。


あるニュース記事によると、主人公のモデルになった蔡焜霖(さいこんりん)って人は、反政府組織、まあ共産党のことだとおもうけど、その組織のビラを配ったことで反共の国民党政権に捕まり、有罪になって、獄中生活を送ったって報道されてる。

子どもにはあんまり受けそうにないわね。

そりゃ大人気漫画作品のようには受けないでしょ。ただ、過去の人権侵害を現在の視点から向き合うことに関心ある人たちには評判がいいとかなんとか。

左翼(さよく)受けする作品なのかな・・・。反共政権による白色テロだし。

さあ・・、まあ一回読んでみるのもいいかも。

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