食と芥川賞
文字数 2,682文字
いいえ、読んでません。今回のニュースで、
受賞作の「おいしいごはんが食べられますように」は、ある会社の地方支店で働く男性と2人の女性の人間関係を、食べ物に絡めて描いた小説です。
仕事や恋愛など、職場を中心とした毎日のありふれた光景を、それぞれの視点でつづりながら3人の関係性が絡み合い、そして徐々に変化していく様子を、食を通じて巧みに表現しています。
ということです。
読んでない自分にはよくわかりませんが、
「職場、あるいはある人数の中での男女関係、人間関係を立体的に描き得ている作品。いかに書くかと言う技術が非常に優れていると評価されました。人間の中にある多面性が非常にうまく描かれていた」
(芥川賞の選考委員の
「さまざまなタイプの人間がひとつの職場で働く会社という場所で、いらつきや理不尽を感じながらも関係を構築しなければならないひとびとを描いています。現代人が日常的に感じる人間関係の難しさ、割り切れなさを書いた作品なのです。」(
作品の登場人物には、前職でハラスメントを受けた女性社員がでてきます。彼女には、しんどい仕事を任せないことが暗黙の了解となっており、体調が悪いときには
高瀬隼子さんはライトノベルやハリー・ポッターシリーズなどの本を読みはじめ、中学生あたりで吉本ばななさん、
大学に入ってからは文芸サークルに所属して文芸誌の新人賞に応募するようになり、会社勤めをするようになってからは、一年に一作のペースで書いていたとのことです。ただ、すぐに小説家として認められたわけではなく、高瀬さんは次のように発言しております。
「でも毎回落ちてばかり。10回くらい落選したときには、これは一生デビューなんてできないのかなという気持ちになりました。それでも不思議なことに、書くのを止めてしまおうとはならなかった。落選してもすぐ、さて次のを書こうかなとごく自然に思えたんですよね」
閲覧注意
以下では性、暴力などが話題となりますので、こうした話題がNGでない方のみ、以下をご高覧ください。
劇作家の
「作者のたくらみは、徹底した演劇性につらぬかれて、現実の出来事を引金にしながら、感覚的、知的に高い水位の幻想をくりひろげる。対話と手紙の呼び掛けによる進行はわが国の文学に新しい
「わたしには何が何だかさっぱりわからなかった。」(
「
「この小説を佐川君の心の内容ではなく佐川事件から触発された作者の気持と、祖母とオハラに代表される仲介者を書こうとした小説だと見て、その遊びを評価した人はこの作品を肯定した。」(
殺人を起こした人は、当時パリの大学院に留学していた