第67話 吸血鬼って話

文字数 443文字

 私は吸血鬼と戦いたくありません。
未知の病原菌まみれに決まっているからです。

「私は吸血鬼とは戦いたくないですね」
「やっぱり仲間とは戦いたくないって?」
「いいえ。絶対に未知の病原菌まみれな生き物など触りたくも無いからです!!

 男に向けて堂々と理由を説明します。

「これだけ吸血しまくってて何を言っている!?
「貴方こそ何を言っているのですか!? これだけ健康なエルフさんと人魚さんに未知の病原菌などあるわけないじゃないですか!」

 もう匂いでわかります。
危険かどうかと。

「……吸血鬼に健康だって言われても何か嬉しくない」

 何故かエルフのお姉さんが落ち込んでいます。
不思議なことがあるものです。

「お姫様の能力やこだわりはわかったが戦いたくないと騒いでも吸血鬼は襲ってくるぞ?」

 男の指摘に困ってしまいます。
私は不衛生なものなど見たくも無いのです。

「その時はその時です。その襲ってきた吸血鬼は可能な限り近づけずに排除しましょう」

 私は忙しいのです。
吸血鬼などに時間を無駄遣いはしたくないですね。
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