第45話 苦戦した話

文字数 303文字

 強敵が現れました。

「吸血鬼のお姫様って、もしかして美人に弱いのか?」
「どうして私の弱点を知っているのですか!?

 男から弱点を指摘されるとは驚きました。
どんな相手でも侮ってはいけないと再認識です。

「前から思っていたけど、吸血鬼のお姫様って俺たちの事を馬鹿にしていないか?」
「吸血鬼を口説いてコントロールしようとしていた人間を賢いと思えますか?」

 私の指摘で男が黙ります。
いったい何を考えているのでしょうか?

「私を無視して二人で話すな!」

 そうでした。
強敵と相対していたのでした。
今回は苦戦しています。

「よだれを垂らしながら独り言を言っているの怖いわ」

 男が何か言っていますが聞かなかったことにしましょう。
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