第28話 そこは夢も希望も無かった話

文字数 295文字

 エルフのお姉さんの家はゴミ屋敷でした。

「汚い……」

 私は思わずエルフのお姉さんを見つめながら呟いていました。

「忙しいから仕方ないでしょう!!

 私はエルフのお姉さんが叫んでいるのを無視して男に命令する。

「ここを掃除して」
「一人でこのゴミの山を片付けるのか!?
「他に誰がいると言うのですか?」
「このゴミの山の持ち主がいるだろうが!!

 男が言うことはもっともです。

「二人で協力して掃除してください。日が落ちるまでに掃除が終わればエルフのお姉さんの吸血は二回我慢しましょう」

 ただ命令するだけではやる気は出ないでしょう。

「どうして私が掃除しなきゃいけないのよ!!

 長い一日になりそうです。
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