第22話 外が綺麗だった話

文字数 307文字

 外の景色を見た時は、その絶景に驚いた。
どこまでも続く星空。
青い地球。
写真では知っていた景色が眼下に広がっていた。

 外からこれだけの光量があれば十分な明るさ。
私は、もう一度周りを確認していく。
天井だと思っていた一角に入り口らしきものがある。
その入り口らしきものの真下に来て考え叫んでみた。

「もしもし誰かいますか!?

 子供っぽいかもしれないが試してみる価値があると思った。
階段も無く梯子も無い。
もし籠城するために階段も梯子も入り口の中に収納するタイプなら他の方法で入り口を開け登らなければならなくなる。

「もう一度聞きますけど、誰かいませんか?」

 中の人格は別として、吸血鬼のお姫様の可憐な声でも反応は何もなかった。
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