文字数 333文字



君を愛せない
そばにいるのに
また心に嘘をつく
君を傷つけたくないから
なんて嘯く
誰かが囁く
君はまだ恵まれてると
愛せないの裏返し
愛されないと閉じこもる
ちっぽけな心を見透かされる
愛されなくてもいいじゃないか
一人ぼっちも悪くない
別の誰かがいざなう
心の隙間に刺さるトゲ
ジクジク痛い
痛みは罪深い
こんなにたくさんのガラクタの中で
ここにいるのだと
意識を縛り付け
いつのまにか手足もはりつけされて
時間も誰かの温もりも
全て奪っていく
贖うことは苦しみを呼び
光すらも届かない水の底へと
石ころのように沈んでいく
最後の瞬間に
何を夢見るのか選べるのなら
どうか願うなら僕を見つけて
君が望まなくても
僕は手を差し伸べ続けよう
何もいらない君だけでいい
君が捨てたい全てのものを
僕にください
君をただ抱きしめたいから
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