文字数 356文字



その声はわたしを夢にいざない
この言葉はわたしを深く揺さぶる
何処かに忘れて来た想いを
時を超えて拾って来ては
このままでいいのと投げつける
埃まみれのそれは閉じ籠った殻を
簡単に通り抜けて
しかも笑いながら押し付ける
無駄とは言わないけど
遅すぎるとも言い切れないけれど
時間はいつまでもあるわけじゃないと
知っているあなたの背中は
いろんなくだらない言い訳で固めた
足元縛り付けてる鎖のカギのありかを指し示す
静かにでも強く悔しさをたぎらすには
十分な灯りだけ遠くにかざして
どこまでも向こうで光り輝く
ほとんどの人は初めからこんなには
輝かないんだよと誰かが
すれ違いざま耳元でささやく
あの人からの伝言だよと
なら行こうじゃないか行けるところまで
自分が作った枷から逃れるために
道なんてこれから作ればいい
あの人も自分の道を踏み固め歩いているのだから


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