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文字数 602文字



今見えている物は本物かどうか
そんな事はどうでも良いと思ってる
わたしはわたしを何者にも変えられないから
今鏡で見ているこの顔は姿は
本当の自分なのかどうかもわからない
自分が毎日見てるこの顔も姿も
写真に撮ると違って見える
光の加減かもしれないし
影の影響かもしれない
でも望んでる姿の時もあれば
全く違うように見える日もある
だからカメラで撮られるのは
なるべく避けたい醜い本性が滲み出るから
それでもメイクも整形もちょっと違う
そこまではしなくてもいい
自分の見えてる中で輝いて見えてるなら
他人には違うように見えてても
その顔や姿を嫌いなわけじゃない
もしかするとむしろ好きな方だと思う
好きな事や物にはすぐには素直になれない
本当に大切な物は最後まで見せない
傍目にはずるくて面倒くさいやつ
でもきっとわたしだけが
苦しんでるわけじゃない事は知ってる
全部本当の自分だと楽だけど毎日は疲れるから
だからいつも誰かと一緒にも居たいのに
1人の時間も求めて彷徨ってしまう
バカだなとか頼ってよとか言われてもムリなの
だってそんなことしたら
そんなことを言われたら
涙が止まらなくなることを知ってるから
弱いわたしを見せるくらいなら
嘘で自分を彩って
誰も寄せ付けない笑顔の仮面をつけ続ける
演じていない自分か写る鏡は
手元には要らないからあの場所へ捨てよう
わたしがわたしでいられるように
誰かに壊されないように
わたしの居場所はわたしが決める
私の価値はわたしにしか測れない






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