第6話 猫の目の泉のこと

文字数 163文字

 不輝城にいくつかある泉のうちに、猫の目の泉と呼ばれる小さな湧水があり、満月の晩に水面に映った月をトゥンカー(手首にかける輪のついた、大き目の柄杓のような水桶)ですくうと、それがトゥンカーいっぱいの黄金に変わるという。
 しかしその黄金は、まばたきのたびに好き勝手に色と形を変えるので、持ち帰っても誰にも金だと信じてもらえない。
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