第7話 熾火の扇のこと

文字数 119文字

 曰く付きの品というのはどこの城にもつきもので、不輝城には呪われた扇があるという。
 さる貴人が置いていったものだそうだが、その扇で顔をあおいだ人は、火事に遭って亡くなるらしい。
 手放しても手放してもつきまとい、扇だけは無事に残るのだとか。
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