第4話 朝露と夜露のこと

文字数 216文字

 不輝城には、朝露と夜露という双子がいる。しかし互いへの対抗心があまりにも強いので、少しでも相手の方が優れていたり、信頼されていると感じると、すぐに名前の交換をもちかけて、結局どちらも承諾するので、どちらが元々の夜露で朝露か、覚えているのはもはや不輝城の主だけである。
 しかし不輝城の主が名を呼ぶと、片方が羨んでその名を欲しがり、また交換が起きるので、朝露と夜露はやはり客人にとっては見た目にも区別のつかないものになっているそうだ。
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