第7話

文字数 379文字

「そもそも、やった奴の姿、誰か見てるのか?傷?武器か?獣か?妖魔か?魔術か?」

「どんな奴がどんな風にやったかは三度とも、誰も見て無いそうです」

「巡回中だったんだよな?本来は何らかの隊形取って、お互い見張り合える様に移動すべきなんだが」

「はい…」

「想像付くな」

 ガルボックが、口を挟んだ。

「仲良いとかでも無く、誰か指揮取るでも無くダラダラ歩き回ってりゃ、気が付くと先に行っちゃってたり遅れてたり、だよな?経験有るよ、俺も!」

「はい…」

「ともあれ、傷は?」

「司令官はですね、最初の時は自分達にも、殺された事自体隠してたんですよ」

「見せられて、無い?」

「全く」

「司令官、どんな人だ?」

「そうですね…」

 バルキエールが答えるのに暫く、間が有った。

「非常に真面目であり、職務に熱心な方です」

「ふむ!」

 相変わらずガイアン達は、ジャフリカには口を挟ませない様にしていた。
ワンクリックで応援できます。
(ログインが必要です)

登場人物紹介

登場人物はありません

ビューワー設定

文字サイズ
  • 特大
背景色
  • 生成り
  • 水色
フォント
  • 明朝
  • ゴシック
組み方向
  • 横組み
  • 縦組み