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文字数 376文字



優しい気持ちをどこかに置き忘れた
狙われていたスペースに
独りよがりの優しさが住み着いて
いつのまにか上から目線で歪んだ優しさを語る
偏った正義と酔っ払いの正義が
暴走を始めても
まだ自分は優しさという色眼鏡を
カッコいいと思ってるから外せなくて
情報と言う名で注がれる正義の酒と潤滑油が
歯止めすら制御不能にしていく
誰かに蔑まれてる
ホンモノの優しさにすら
気づかないまま心が軋み続けていく
自分が正しいといつから思い始めたんだろう
一かゼロかだけで測れるものなんて
そんなに簡単に見つかるなら
誰も悩んだりして
まっすぐ歩いているはずの
道を踏み外したりしないのに
僕はまだそんな簡単なことに
気づきもせずに
また誰かの心を無意識に傷付けている
どこまで歩いていけば
優しさだけに溢れた
世界の扉開くことができるの
独りよがりの優しさにすら涙する
誰かがいる限り僕には辿り着けない
遠い世界の遠い場所
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