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文字数 286文字



久しぶりにバスに乗る
車窓から入る風が
今日は心地よい
空は少し雲が多めだけど
それでも晴れ間が多くある
流れていく誰かの車
仕事かもしれないし
お迎えかもしれない
誰かの空間誰かの時間
並んで走る
ほんの少し交わる人生
同じ数字が並んだナンバー
富士山の高さの番号
たったそれだけで
ほんの少しいい気分なのは
季節の移ろいの狭間で
世界中の誰もが望んでる
平和な時間を過ごしているから
小さな画面の小さな世界を
覗き見さえしなければ
自分以外の誰からも
とりあえず今は傷つけられない
一寸先はわからないけど
たどり着いた先に待つ
明日からの扉はまだ開いてない
でもそんなことがどうでも良くなる
気持ちも和らぐ初夏の木漏れ日
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