文字数 463文字



雨が映し出す
私の嫌なところと
晴れた空影に隠れる
私の出したい気持ちと
昔は簡単に混ざり合って
いつでもどこでも爆発してた
半強制的に
大人の仮面を被り
慣れない靴で怪我して
割り切れない心の中で少しずつ
本当の自分が消えていった
もう何年も帰り道は同じなのに
変わりゆく街の中で
何を手元に残しておけば
毎日を楽しめたのだろうか
5年前に終わらせた恋
貰い物の小さなピアス
学生時代最後の集合写真
どれもこれもセピア色だったから
もう不要だと思ったけど
そんなモノでも空にかざせば
何かが見えるのかもしれないね
私はまたほんの少しだけ
知らない世界の大人の扉を開く
勢いだけではもう
どうなでもならない事は
周りのくたびれた先輩たちを
見ていたらわかるけど
いま贖いたいのは
まだ何も手に入れてないから
家族と呼べるモノを手に入れるのか
ずっと一人で生き続けていくのか
どちらが正しいかなんて
まだわからないけど
どっちに転んでも
最後には笑っていたいから
だからもう一度
潜めた影を引っ張り出そう
嫌な自分と掛け合わせたらまた
爆発するかもしれないけど
あの頃とは何か
違う答えが見えるかもしれないから
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