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文字数 360文字



いつもの景色が赤に染まり
明日 雨が降ることを伝えている
泣きたい時はこんなに
雲一つなく静かな波が
優しい風を呼び涙を奪う
君と歩いたこの景色に
月が浮かぶまで眺めてたら
潮騒の合間に君の歌が聞こえた
降り注ぐ星は花火のように
夜空を彩って消えていく
君が残した淡い香りとともに
立ち止まらずに振り向かずに
交わした約束はまだ叶わないけど
夜が明けるまでこのままで
もう少しここにいるよ
やがて静かに雨が降り出し
僕らの足跡は流れていく
今日も届いた貝殻に閉じ込められた
思い出は笑いながら喧嘩していて
君の全ては僕には眩しかった
嘘じゃ無い想いも優しい偽りも
全部受け止めたつもりなのに
白い砂とともにこの手から
少しずつこぼれ落ちていく
またいつか君に会えた時は
ずっと君を抱きしめていたいよ
君が静かに眠りにつくまで
波にかき消される前に
伝えられるように奏でよう愛を
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