1
文字数 295文字
適当に見つけた明日はすぐに過ぎ去り
また次の明日を見つけてくる
その繰り返しに麻痺していくのは
夢や希望を随分昔にどこかに無くしたから
束の間に押し寄せる拾い物のような
癒しや嬉しさは記憶に刻まれても
小さな傷跡しか残せないから
いつのまにか思い出すこともなくなる
そんな中でいつもと同じが
いつしか安心を受け取れる場所になって
何処かで道草してても彷徨ってても
戻る場所としてあり続けてくれるから
そのドアを開けてしまうんだ
ありきたりの普通がとっても温かくて
いつも笑いながら迎えてくれる
忘れてた夢や希望を誰かの人生が
紡いでいく様を共に見送りながら
たくさん過ぎ去る明日をまた捕まえて
またここで通常通りを噛み締めよう