第40話 涙の理由

文字数 7,591文字

「ん? アリサ? フンガーの癖に。とは? どういう事だね? ワシ程度の頭の悪そうな男風情が詳しくコーヒー豆の焙煎度合について語った事がそこまで気に入らなかったのか?」

「え? ……あ!」
思わず口をつぐむ

「それにワシの名はフランケン。君自身でそう言ったではないか? 何故フンガーと言い直すのだ? よもや?

【演じていた時のワシ】

を、思い出してしまったのか? あの時のワシとの思い出が忘れられずに思わずその名で呼んでしまった? 申し訳ない。あの優しかったと思われる彼はもう絶対に帰ってこない。もう二度と会う事は出来ない。いつまでも過去に捉われ縛られる事はお勧めしない」

「はっ!」

「気づいてくれたか? 結構。そして君は、過去のワシは、かなり下に見られていたと推察出来るな。同じ人間なのに、フンガーとしか言えない知能指数の低い人間だと……直接言葉として聞いてはいないが、そう思っていた事は何となく分かる」

「そ、それは……違うよ」

「果たしてそうかな? 言葉がうまく喋れない。たったそれだけの事で下に見たような気がした。更にはそれを確認し次第、ワシとタッグを組んだ気がしたがな? そんなうまく言葉が扱えないワシが突然流暢に話始め、

【癖に】

と言う軽蔑的表現が出てしまったのだろうな。
それが証拠に今朝のコンテストで喋れない事が分かった途端、頭が悪くてそれ位しか使い道が無いと判断し、相棒としてではなく、ただの

【乗り物】

として利用していたではないか? そして散々乗り回した挙句、予選の3問目の〇×クイズで、ワシを踏み台にして自分だけ勝ち抜けたではないか? それは、見下していたと考えるに十分な理由になり得ないか?」

「あ……」

「因みに今現在流暢に言葉を操るこのワシに対し、あの時行った事が出来るかね? 恐らくそんな事は【出来ない】だろう? 間違いなく普通に相談相手として対等に扱い、作戦を練った筈だな? ましてや無言で肩から飛び出すという無礼な行為だけはせぬ筈だ。現在の君のワシを見る目のみで判断しても、それは出来ないと確信しているよ。アリサよ、そう怯える事は無いのだが……まるでワシがいじめていると思われてしまうでないか?」 

「違うよ? そんな事やってないし!!……フンガ……フランケンの記憶違いじゃない? うん、絶対そうよ!」

「違わない。嘘を突くでない。君は時々物凄い堂々と嘘を突く時があるな? 気の弱い者なら明らかな嘘だとしてもすっかり騙される程の勢いだぞ? その癖は直ちに止めた方がいい。それに君も記憶力は高い筈。あれだけの事をしたのだ。間違いなく覚えている筈だ。
そして、君程ではないが、ワシもそこそこ高いのでな。良く覚えているぞ? それにこんな事も覚えている。確かワシの部屋に初めて来た時に君が市田からワシが料理が出来ると言う事を初めて知った時、君はこう言った。

『乗り物としては優秀だったのは間違いないけど、そんな機能も搭載されているの? やったあ』

だったか? ゲホゲホ……女の子の声を模写するのは結構つらい……」
あ、あのフンガーがアリサの声真似をしている……

「あ……無理して声真似する事無いよ……! ほら、私の声高すぎるでしょ? 喉を壊すわ……でも……良く覚えているね……」

「驚く程でもなかろう? 今日の話だ。だが……【機能も搭載】とはどういう言い草だ? 思わず演じる事を忘れ絶句してしまったよ……まるで君は人を物として、いや、道具、便利なアイテムとして扱っている様な物言い。非常に不快な気分になったよ?」

「うう……」

「君はあの時、ワシが喋れないけれど、言っている意味なら大体理解出来ている。と、言う事までは漠然とは分かっていたのだろう? なのに誰にでも聞こえる程大きい声で、本来心の中で思わなくてはいけない様な言い出しずらい事まで口にした。この時点で、ワシは反論してこないただのサンドバッグだし、

【そういう弱い立場の人間】

には何を口にしてもいい。と言う気持ちが少なからずあったからなのだ」

「違うよ……それは誤解だよ」

「いいや。それは無いと確信している。君は間違いなくワシをかなり下の存在と見ていた。それに200つっこみ? だったか? 少し減らされていたか? その中で、ネズニ君をかなり酷い扱いをしていたな。麻酔をして皮を剥いで骨を洗浄しろとか、麻酔をして中華包丁で16個のパーツに分けて富士山山頂で天日干ししておけとか……麻酔はそこまで万能ではない。普通に死んでしまうだろう。そして、平気でそんな表現を出来る相手。相当下に見ていなければそんなイメージは出来ぬ筈。ワシもその表現を聞く度、身の毛がよだったわ……その若さでそんな残酷な表現をしたと思えば、オオカニ君の部屋のぬいぐるみの市田の顔にビームマサムネを刺している表現程度で委縮し、つっこみの一つとしてカウントする……本当は何とも思っていない筈なのに、200つっこみに数を到達させたいが為に数を水増しする目的でな。したたかだな。このように、今までの君の言動や行動を繋ぎ合わせれば馬鹿でもこの結論に辿り着く。ワシはな? 〇〇の癖に、とか、〇〇の分際で、〇〇風情が、〇〇如き、〇〇程度が。と、言う言葉が余り好きではない。どんなに君が優れた人間だとしてもその言葉を使った時点でワシの中で最低評価を下す事になろう。正直その文字の組み合わせを聞くだけで、その言葉を放った人物どころか言葉自体にすら憎しみすら抱いてしまう程に……アリサ、君はカラムーチョラグーンと言うゲームソフトを知っているかね?」

「う、うう……そ、それは……知らない……」

「ん? その態度? 知っているような気もするが……ワシは嘘を見抜くのは下手だからな……まあいい。ではそのゲームに登場するヨヨヨと言う悪魔の事を教えてやろう。
あの悪魔の話を……あの悪魔はワシの元にすり寄ってきた。勘違いしないで欲しいのはゲームの中でのワシだな。その悪魔はワシに気がある素振りをし、いつしか心奪われてしまった。将来この悪魔……いや……娘と幸せに暮らしていく未来を描き始めた。そんな刹那さらわれ、その国の将軍と何故か恋仲になってしまった……ワシは一介の名もなき兵士、身分違いは分かっていた。だがそれをまさかゲーム内で明確に思い知らせてこようとするとは夢にも思わなかった。
そして運命のあの時、あの悪魔は帰って来た。さらった筈の敵国の将軍と共に。何故敵国の将軍が仲間に? と思うかもしれぬが、その敵国の皇帝が指示した事。それに逆らう事もせず将軍と悪魔は古参の者達の目もはばからず我が軍の施設内でその関係を見せつけた。そしてそれを切歯扼腕し見ているワシを見たあの悪魔は、ワシを見つつ、こう言われた気がしたのだ。心の中でな。

【一介の兵士の癖に……この私と釣り合う筈ないでしょ?】 

と言う響きが……勿論、ドットで描かれたキャラクター。表情も何も分からない。だが直感的にそう言われた気がした……それからだ……〇〇の癖にと言う響きに嫌悪感を覚えるようになったのは……だが……すり寄って来た時の悪魔は、不思議と女神に見えてしまっていたのだ……男とは、本当に馬鹿だな……」

「そんな事ないよ。それは私だって裏切られたらそう思って嫌いになっちゃうと思う」

「君は女子だろう。男の気持ちは分からぬ」

「そうだったね……」

「ワシはその女とあの時、

「機能も搭載」



「フンガーの癖に」

と言っていた君が重なって見えてしまった。最悪の気分だったよ」

「フンガ……違った……フランケン。あんたが優しいから、これ位では怒らないかなって思って……」

「また言い訳かね? やれやれ……そればかりだな。たまには純粋に謝罪をしたらどうだ? 実際あの発言でワシを不快な気分にさせたのは事実なのだからな。綺麗な謝罪はすっきりするぞ? 言い訳、逃げ道ばかりを探す事のみに脳を使うでない。まあいい。仮に今君が謝罪したとして、この言葉の後にする謝罪。自発的に行った物ではなく、言わされただけのうわべの謝罪。聞くに値しない。ところで、君が今泣いている理由は何だか分かるかな?」

「そ、そんなの……私自身の事だよ? 分かるに決まってるじゃない。優しかったフンガーが変わっちゃったから……元に戻ってほしくて……」

「惜しい!! と、言いたいところだが見当外れも甚だしい。自分の事なのに全く何も分かっていないではないか! 自己分析がなっておらぬ。精進するべきだ。君の流した涙の意味はそんな綺麗な物ではない。だが君もまだ未熟。本当に分からず、本気でそう思っているのだろう。だから教えてやろう。アリサ。君が今涙しているその理由は、ワシが流暢に言葉を操るようになったという理由で、本能的にワシを意のままに操れていたあの頃にはもう戻れない。楽しかったあの支配が突然出来なくなってしまった。と言う事実を叩きつけられた。そんな自分が……そう、

【フンガーを失い、フランケンに出会ってしまった不幸な自分】

を哀れみ泣いているだけなのだ。さもしいな。だがそれを心の片隅で感じていたとしても自ら口にする事は決して無い。先程こぼした綺麗事の方を、流した涙の理由として選択する。仕方がない。それが人の本能だからな。人とは自分に甘い物だ……しかし気付いてはいないのか?」 

「な、何?」

「君は、今嘘を突き、それを気付かれ怒鳴られはしないか? と思ったのか? 急に優しいと言う形容詞を多用し、まだ起こってすらいないワシの怒りを未然に防ごうとしていないか? そう言ったきらいがあるな。薄っぺらいな……ワシはそこまで単純では無いし、本当は全く優しくない男なのだ。故に皮肉にしか聞こえない。直ちにやめて欲しい物だ。しかし、

『フンガーの癖にいいいい』

と言っていた時の君の【あの】顔……まるで今まで従順に従っていた奴隷が突然歯向かって来て、それに激昂した無能主人が取る態度に見えてしまったぞ? 知性の欠片も無く、極めて下品だ。まあ仕方ない。表面のみで判断してしまうのは誰しも起こしえるミスであるし……」

「そ、それは……」

「何、気にする事ではない。誰にでもミスはある。でもな? 君に必要とされているフンガーだった時の過去。それはそれで誇りに思えている部分もあるのだよ」

「どうして?」

「クククク……ワシの演技も捨てた物ではないと思ってしまってな。元々芝居でやっていたつもりだが、物の見事君達を騙せている現実に少々快感だった。
つい君の役に立ち喜ぶ顔が見たくて、没頭する内に本気で君に心酔し、真の奴隷に成り切ってしまっていたよ。
全く疑わなかったろう? あの時芝居をしていたのではない。本気で、本音で君の為に動いていたからなw疑い様がないだろう。一時的ではあるが、本来別の目的であの場所に居たと言うのに、その目的をすっかり忘れ、あの会場でアリサと共に戦っていた時は本当に楽しかったのだぞ? まあ本来忘れてはならない事であったがな。
それ程までに君は人を引き付ける魅力やカリスマ性がある。ワシが言うのだから間違いない。断言しよう。
君は今11歳だったか? その年齢では到底修める事の出来ない知性や経験が内在している。だが幼さ故に全ては発揮出来ぬ様に感じた。そしてこの出会いは、必要な人材として利用出来ると言う期待から、確信に変わった瞬間でもある」

「ほんとにごめん……あの時は無意識で。でも、フンガレヨって言われた時、本当に嬉しかったんだよ?」

「過ぎた事だ。そんな事言った記憶はない。曖昧な過去に執着するのは止めたまえ。もうあのワシは永遠に現れない。そう、あの時ワシは演技をしていた。だから優しいように見えたあの姿は本心ではないのだよ? 再現など不可能だ。しかし君はそれすら見抜けなかった割にはワシを見下し【癖に】等と言う最低の表現をしてしまった訳だ。人個人個人の能力にそう大きな差は無い。ただ少し言葉が苦手と言うのを確認しただけで自分が上だと思い込んでしまう。たったそれだけの事でその言葉を使っていいと判断してしまう……愚かな事だ……君はそれを忘れようとしているようだがワシは永遠に忘れる事は無い。やった方は覚えていないが、やられた方は忘れられない物なのだよ。まあ良い。君は100万円とお米一年分を躊躇う事無くワシにくれたではないか。その行動で本当に反省した事は十分理解しているよ。そろそろその辛気臭い顔を止めたまえ」

「あんたがこんな顔にしたんでしょ……グスッ」

「グスッ……なんかフフンケンさん……別人リキ……」
もらい泣きするリキュバス。そしていつしかフフンケン君からフフンケンさんに呼び方か変わってしまっている。
当然無意識であろう。だがこれも異様に流暢になってしまったフランケンに対しての変化。仕方ない事であろう。

「で? 大分話がそれたが、君の中ではワシと言う一人称で喋った後、コーヒーの話題の中で【苦み】に関しての話をする事で、死の呪文の唱え始めの

【死神の蝦蟇】

の冒頭部分を気付かれない様に唱えた。と、言いたいのだな?」

「そうよ! 説明する手間が省けたわ。まあ当事者が解説すると物凄く分かり易いわね!! この調子で全部解説しなさい! グスッ」

「そうか? これはイメージで話しただけだぞ? この先は分からない」

「どっちでもいい! で、そうすれば苦みの話をしたんだなあ? と勘違いすると思うし、自分が殺されるなんて夢にも思わなかった筈よ」

「思うし、筈よ……フッw所詮、推測止まりだな。まあ良い。では、続きを聞かせてくれるかね?」

「……」

「おや? 続きはあるんだろう? まさかこの程度の指摘で心が折れた訳でもあるまい?」
さもしい、形容詞、きらいがある、激昂。このような通常会話であまり使わない言葉を平気で操るフンガー。この異様な状況を目の当たりにした全ての者は、誰一人彼が、見た目通りの、

【何も喋れない間抜けな大男】

とバカにする事は出来ない筈だ。そしてこれはもしかしたらアリサを制したネズニ男よりも頭の回転が速そうだ。ここに突然アリサを脅かす最強の敵が現れてしまったと言わざるを得ない……

「そんなの当たり前田のキーヴォ―ドクラッシャーよ! で、あんたが言った事をもう一度詳しく解説すると……多分よ? あの時市田さんが

『やはりコーヒーは香りだな』

と言ったとする。そうすれば、あんたが

『ワシ、苦みのが』

って言える訳よ。ワシ、苦みの方がと言わなくても、【苦みのが】でも言いたい事は伝わるし、不自然さもないよね? そう言ったら多分市田さんは香りの事を重きに置いている人だから、

『ま?』

って聞き返すと思うの」

「そうか」

「で、【死神の蝦蟇】が完成ね?」

「そうだな」

「次に、あんたが

『古いか?』

って聞くのよ」

「何故?」

「だ、だって……だーってだってだってなんだもん!」

「何だこの反応は? まあ良い。続けたまえ」

「しかも、ただ古いか? じゃ駄目で、物凄く強い口調で言った筈。そうしないと引き出せない」

「引き出せないとな? 何をだ?」
ギロッ 
                   <疑> <問>

フンガーは唐突にアリサを睨み付ける。凄まじい目力……

『ブル』
このあまりの力強さに本気のブルが出てしまう。

「成程、これで【古いか? ブル】が完成かwwwww繋がって来たじゃないかwwしかし良いブルっぷりだな。死んだ市田が甦って震え出したかと思ってしまったぞwだがパクリは良くないなあ。あれは市田の物だぞ? この泥棒めがw」

「クッ……市田さんの影響ってすごいわね……うっかりやっちゃったよ……悔しいいい。でも性別も姿形も年齢も全く違うでしょ!! 目が腐ってるのか? でも、市田さんにもそんな恐ろしく、腐り切った目で睨んだのね? バカでかい上にこの眼力……こんなの大人でも……怖いよ……」(本当にこいつがあのフンガーなの? まるで別人……中身が入れ替わっているみたい……)

「それでどうなる? もう終わりではあるまいな?」

「当たり前でしょ? 全て分かってここに立っているんだ」

「ほう、威勢が良いな。では名探偵アリサお母さん……どうぞw」

「うん。……って何それ? 色々混ぜるな!!! で、

『時に、食うか?』

って突然質問し、床に落ちていたあのお菓子を差し出すの。この時、一緒に氷の、多分味が付いている氷。それを上に乗せさせた筈」

「どうしてドフ?」

「えーリ?」

「何故そんな事を? みんなの目を見てみろ 何を言っているんだ? って顔をしているぞ?」

「で、市田さんはそれを見たら、

『ん? 氷付き?』

って返す筈。そうでなければ発動しないから絶対にこの流れの筈」

「筈筈、筈筈。君は何回それを言うんだ? 筈かしく……おっと間違えたw恥ずかしくないのか?」

「ちょっとね。でももう慣れて来た。私って繊細に見えるけど結構面の皮が厚いの。で、あんたが

『全て乗せい!』

って言って氷をお菓子の上に乗せると言うおかしな実演をするの。その為にあの焼き菓子は二枚あった筈ね」

「そうか」

「それを見て、騙されたと思って氷を乗せて食べてみたら意外に美味しかったの。で、市田さんはあまりの美味さに、

『めい!』

って言う筈」

「7」

「7にそれ?」
おい! 2話、ボケ人間コンテストでの事件の選手として登場し、セリフに【な】が入っている場合、数字の7を使用し7がら喋る七瀬文七(ななせぶんしち)君の口癖が伝染っているぞアリサ! え? 誰? と、疑問に思う方は是非是非前話の2話を見て欲しい! 頼んだぞ!!

「さあ? 君も探偵なら推理してみたまえ。君が皆の部屋を巡っている時に最後に謎の数字を言っていただろう? あの時点でワシも分からなくてもどかしい思いをしたものだ。君も同じ思いをするがよい」

「くそー知りたい……えっとね……その当時は若くて……ちょっとカッコつけたい年頃だったのよw許してちょうだい?」

「いや、許せぬ。だが、今までの流れを思い出せば分かるだろう」

「7かあ。私がラッキーガールって事ね?」

「そうではない。それにどちらかと言えば不運ではないか? 無垢鳥(ムクバアドちゃん)に眼球を激しく攻撃されていたであろう?」

「そっかあ。じゃあセブンスセンスがあるって事よね? 分かっちゃう? 第七感がありそうな女って分かっちゃう?」

「それは分からぬ。だが、そんな大層な物ではない」

「7に関係する事、7に関係する事、7に関係する事。うーん突然数字だけ言われて解明しろって無理ゲー過ぎると思うよ。ヒント!」

「君だってヒントすらくれなかったではないか?」

「でもね? 私まだ小5なのよ? 大人と比べれば経験も知識も何もかも足りないんだよ? そんな子供相手に大人がヒントなしでは解けないような問題を出題するな」

「だが、先程のセリフの中に答えはあるのだ」

「覚えていない!!」
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