第24話

文字数 357文字

 クシナ要塞の騎士たちの後方。大砲などの重火器も備えている騎士もいる。その真後ろの地面が盛り上がってきた。

 突然、土煙が巻き上がったかと思うと、大勢のクシナ要塞の騎士たちが急に倒れだした。激しい土煙が霧散していくと、大柄の盗賊団の男たちが騎士たちの背や首にそれぞれ斧で致命傷を負わしていた。

「くくくく。後は正々堂々ってやつだな。よお、鬼窪っていうんだな。お前も。俺たちがここを食い止めてやるから、お前はあのデカ物のクシナ要塞をなんとかしろ。王女様は、ラピス城でクシナ要塞の対策をしているってさ」
「ああ……わかった……でも、どうして?」
「いいから! 戻れ!」

 凶悪な顔のオニクボに言われ、俺は渋々クシナ要塞の方へと戻った。

 そうだな。
 オニクボの言う通りだ。
 あのクシナ要塞の進行を阻止しないと……ラピス城は終わる!
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