第66話
文字数 1,323文字
「うん? あ、あれ?」
周りを見ると、ソーニャとマルガリータの他に、ヒッツガル師匠、ガーネットも俺を見つめていた。
その時、気が付いた。
みんな俺と同じ気持ちなんだ。
勿論、ソーニャでさえ……。
「……わかったよ。みんな」
俺はグレート・シャインライン国の国民を思う焦燥感を心の底へ押し込んだ。
「あなた。後、小一時間で白と騎士の国へ到着するぞ」
「ああ……」
その時、突然。
この船の上を飛ぶブルードラゴンが、サファイアブレスをグレート・シャインライン国の方角へ吐き出した。
超高温の青い炎が海を焼き払う。
激しい波風が発生し、それと同時に物凄い熱が船全体を襲う。
「な! どうしたんだ?! ブルードラゴンが暴れてる?!」
俺はソーニャと甲板へ出ると、そこにはグレート・シャインライン国を襲った。獣たちがモヤモヤとした白い煙を出して、白き輝く希望という名のこの船を腐らせていた。
獣には羽がついていて、グレート・シャインライン国の方角と遥か遠くにあるはずの白と騎士の国の方角から大量に飛んできていた。
うへええええ!
だけど、そのグレート・シャインライン国方面の獣たちは、ブルードラゴンのサファイアブレスで一掃されていた。
燃え盛る青い炎で、焼かれた獣たちがぼとぼとと海へと落ちている。
「くるぞ!!」
俺はそう叫び。甲板で仁王立ちすると、神聖剣を構えた。
一斉に俺に向かって、獣が白い煙を吐き出してきた。
それを軽いステップで躱すと、鋼雲剣を獣の集団の中央へ放つ。
爆速の光の束が多くの獣の身体を貫いた。
ソーニャとガーネットの剣戟。近衛兵の怒号。マルガリータとヒッツガル師匠の攻撃魔法が飛び交う中で。
俺はマズいと思った。
「や、ヤバくない?!」
白き輝く希望という名の船が、あまりの大量の白い煙でぶすぶすと腐ってきていた。
「鬼窪! 安心しろ! 人なら私の回復魔法で腐ってもなんとかしてみる!! 早くそいつらを倒せ!!」
「鬼窪くんに、補助魔法を掛けたわ! この場をなんとか防いで!!」
「鬼窪くんは、敵の攻撃を見ていなくてもいいの! 私の転移魔法で躱させてみせる!!」
通小町と猪野間、そして、西田が船の客室から甲板へと走って来た。
途端に、俺の身体が緑色の光を発して、五感が異状なほど研ぎ澄まされた。腕や足、身体そのものがまるで、なくなったかのように軽くなる。
「よーーしっ! なんとかなるか! みんなも任せたぞ!」
大海原のど真ん中で、大量の獣とナイツオブラストブリッジとクラスメイトが交戦する。
俺は獣の大軍へと全力で突撃した。
一体の獣が白い煙を吐き出したが、煙ごと神聖剣でぶった切った。
神聖剣は白い煙を受けても無事だったのだ。
後ろからの獣の攻撃は、振り向いて、逆袈裟斬り。
そのまま前に右足を送り、左足を踏み込むと、一太刀で二体、三体、獣を斬る。
しばらく、甲板で獣たちを斬っていると、無数だと思えるその数がだいぶ減ってきていた。俺は船を守り通すことができたと大きく息を吐いた。
だいぶ、疲れてきたなあ。
「きゃ!」
その時、空から一体の獣が白い煙をマルガリータに吐きかけてきた。
マルガリータも空ではなく甲板で、戦っている。
周りを見ると、ソーニャとマルガリータの他に、ヒッツガル師匠、ガーネットも俺を見つめていた。
その時、気が付いた。
みんな俺と同じ気持ちなんだ。
勿論、ソーニャでさえ……。
「……わかったよ。みんな」
俺はグレート・シャインライン国の国民を思う焦燥感を心の底へ押し込んだ。
「あなた。後、小一時間で白と騎士の国へ到着するぞ」
「ああ……」
その時、突然。
この船の上を飛ぶブルードラゴンが、サファイアブレスをグレート・シャインライン国の方角へ吐き出した。
超高温の青い炎が海を焼き払う。
激しい波風が発生し、それと同時に物凄い熱が船全体を襲う。
「な! どうしたんだ?! ブルードラゴンが暴れてる?!」
俺はソーニャと甲板へ出ると、そこにはグレート・シャインライン国を襲った。獣たちがモヤモヤとした白い煙を出して、白き輝く希望という名のこの船を腐らせていた。
獣には羽がついていて、グレート・シャインライン国の方角と遥か遠くにあるはずの白と騎士の国の方角から大量に飛んできていた。
うへええええ!
だけど、そのグレート・シャインライン国方面の獣たちは、ブルードラゴンのサファイアブレスで一掃されていた。
燃え盛る青い炎で、焼かれた獣たちがぼとぼとと海へと落ちている。
「くるぞ!!」
俺はそう叫び。甲板で仁王立ちすると、神聖剣を構えた。
一斉に俺に向かって、獣が白い煙を吐き出してきた。
それを軽いステップで躱すと、鋼雲剣を獣の集団の中央へ放つ。
爆速の光の束が多くの獣の身体を貫いた。
ソーニャとガーネットの剣戟。近衛兵の怒号。マルガリータとヒッツガル師匠の攻撃魔法が飛び交う中で。
俺はマズいと思った。
「や、ヤバくない?!」
白き輝く希望という名の船が、あまりの大量の白い煙でぶすぶすと腐ってきていた。
「鬼窪! 安心しろ! 人なら私の回復魔法で腐ってもなんとかしてみる!! 早くそいつらを倒せ!!」
「鬼窪くんに、補助魔法を掛けたわ! この場をなんとか防いで!!」
「鬼窪くんは、敵の攻撃を見ていなくてもいいの! 私の転移魔法で躱させてみせる!!」
通小町と猪野間、そして、西田が船の客室から甲板へと走って来た。
途端に、俺の身体が緑色の光を発して、五感が異状なほど研ぎ澄まされた。腕や足、身体そのものがまるで、なくなったかのように軽くなる。
「よーーしっ! なんとかなるか! みんなも任せたぞ!」
大海原のど真ん中で、大量の獣とナイツオブラストブリッジとクラスメイトが交戦する。
俺は獣の大軍へと全力で突撃した。
一体の獣が白い煙を吐き出したが、煙ごと神聖剣でぶった切った。
神聖剣は白い煙を受けても無事だったのだ。
後ろからの獣の攻撃は、振り向いて、逆袈裟斬り。
そのまま前に右足を送り、左足を踏み込むと、一太刀で二体、三体、獣を斬る。
しばらく、甲板で獣たちを斬っていると、無数だと思えるその数がだいぶ減ってきていた。俺は船を守り通すことができたと大きく息を吐いた。
だいぶ、疲れてきたなあ。
「きゃ!」
その時、空から一体の獣が白い煙をマルガリータに吐きかけてきた。
マルガリータも空ではなく甲板で、戦っている。