第24話
文字数 623文字
二日後、警察から一通の封筒が届いた。それによると、犯人の多田は、日本でダミーの飲食店を隠れ蓑に一般人をうまく利用しながら、過去に様々な事件に手を貸していたとのことだった。あの店長が犯人だったなんて、とても信じられなかった。自分も騙されてしまった被害者であり、加害者でもあったのだ。人として、人生において一生付き合っていかなければならない事実だと健人は覚悟を決めた。
そして健人はユリに全てを打ち明けた。インドネシアから帰国し、挙式をするタイミングで全てを聞いたことで、ショックをうけていたが、ユリはすぐに健人に提案をした。
「式を挙げたら新婚旅行にフィリピンへ行ってみない?行き当たりばったりの新婚旅行もいいじゃない」
そういえば、新婚旅行について何も決めていなかったことに今気づいた。二人とも離れていたし、仕事も忙しく、休みのことなど何も話し合っていなかった。幼馴染だからか、ユリに甘えていたのかもしれない。ユリじゃなかったら、きっととっくに愛想をつかされていたのだと健人は思った。
(どこまでも気がきかない男でホントごめん)
健人はフィリピン行きを提案してくれたユリに心から感謝した。
両親は一生に一度の新婚旅行なんだから、好きなだけ好きなところへ行ってきたらいいと言ってくれた。
もちろん詳しい事情など話してはいないが、ユリの提案もあって挙式の翌日から行動に移し、まずはフィリピンへ渡った。次にユリの住むインドネシアに旅行しようと決めていた。
そして健人はユリに全てを打ち明けた。インドネシアから帰国し、挙式をするタイミングで全てを聞いたことで、ショックをうけていたが、ユリはすぐに健人に提案をした。
「式を挙げたら新婚旅行にフィリピンへ行ってみない?行き当たりばったりの新婚旅行もいいじゃない」
そういえば、新婚旅行について何も決めていなかったことに今気づいた。二人とも離れていたし、仕事も忙しく、休みのことなど何も話し合っていなかった。幼馴染だからか、ユリに甘えていたのかもしれない。ユリじゃなかったら、きっととっくに愛想をつかされていたのだと健人は思った。
(どこまでも気がきかない男でホントごめん)
健人はフィリピン行きを提案してくれたユリに心から感謝した。
両親は一生に一度の新婚旅行なんだから、好きなだけ好きなところへ行ってきたらいいと言ってくれた。
もちろん詳しい事情など話してはいないが、ユリの提案もあって挙式の翌日から行動に移し、まずはフィリピンへ渡った。次にユリの住むインドネシアに旅行しようと決めていた。