ごちそう

[現代ドラマ・社会派]

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16件のファンレター

私は独り、終点の町に通い続ける。

ファンレター

希望への再生

村山さん、お久しぶりです! 気になっていた貴作品、私には到底描けない世界、二度読ませていただきました。普段目にすることのない医療の現実が、柔らかな筆致で語られていきます。波の音がすぐそこに聴こえるような海辺の風景に、親子の絆、そして夫婦の絆が立ち上がってきます。主人公の元夫婦が、再び新たな人生を共にすることを祈らずにはいられません。ありがとうございました。

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人生が凝縮されて

「ごちそう」、拝読しました。冒頭のさりげない風景描写が物語を予感させ、長期療養型の「こども病院」という言葉に身構える。そこから続く短い文章の中に、高ぶることなく静かな筆致で、人生が凝縮されていると感じました。ごちそうの写真とそれを見て眉を動かす息子と父の描写に、幸せとは何かを考えさせられます。ありがとうございました。

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悲しいですね

人生を深く考えさせられる小説ですね。 考えるうちに、世の中の不条理はもちろん、「時代」についても思いました。 主人公と離れていても、妻も別れた人をよく思っていたのでしょうね。哀しくて美しいラストに、しんみりしました。

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現実との折り合いのつけ方

この地上に、こういった家庭が存在する。胸が苦しくなるけど目を背けてはいけないと、拝読させていただきました。 静謐な筆致が痛いようです。そして知識の裏付けが、物語に確固たる説得力を与えています。 子どもが幼い頃は、夫婦で懸命に治療し、戦い、あがいて、ぶつかって、そして全部呑み込み、今はただ一人静寂の中を歩き面会に行く。嵐の中を歩んできたであろう背景と、荒野のような心象風景が浮かびました。 この作品、時間経過の描写がとても印象的です。絶望の中で、一筋の光を感じる瞬間で幕切れとなるのも心に残りま ... 続きを見る

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余韻に浸っています。

物語に入り込みました。子供の長期入院、胃瘻問題、夫婦関係への影響、リアルで息苦さも感じました。でも、後半、特に最後の機械音で、私は希望を感じました。癌末期であることを知った元妻からの優しい言葉が、この後に聞ける。そう想像しています。この写真で、こんな物語を書けるなんて。素晴らしいです。

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ごちそう

村山さま、こちらの作品を拝読しました。 老いと病いとリアリズム。 家族と生活、今と未来。 避けられない現実との向き合い方に、身につまされるような切実な思いで拝読しました。 失ったものも残ったものも、彩りも足枷も、希望も絶望も、全てが人生を構築する大切な要素なのかなと思います。 それにしても、このタイトルは秀逸ですね! 最後の浜辺の写真が、映画『ベニスに死す』のラストシーンを彷彿させるものがあり、儚くて、悲しくて、それなのに美しくて、人生って何だろう? と唸ってしまいます。 ... 続きを見る

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多くの人に読まれて欲しいです。

はじめまして。レターを失礼します。 前回課題の「同期の絆」で村山さんのお話に出会い、その後もちょくちょく読ませていただいてました。「転校…」はなかなか読み進みませんが…。 このお話、お話自体は深く重いはずなのにフラットに表現されていて感心しました。そして、こういう雰囲気を出せるなら、お話に出て来る病棟の存在を描けるのかな、と思いました。広く知らしめる必要は無いことかも。知られたくない関係者も多いはず。でも、深くなくていいからもっと多くの人に知っていてもらいたいと思っています。そこにお世話にな ... 続きを見る

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ごちそうの解釈

全体的にしっとりとしたトーンで、主人公の心情が痛いほど伝わってきます。 切なく、それでいて思わせぶりなラストに胸が揺さぶられました。 砂浜の描写も誌的過ぎず、ちょうどいい塩梅だと思います。 写真の使い方も流石ですね。 個々のエピソードを短めにして、詳細をもっと知りたいと思わせるところが村山様らしいと思いました。

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ありがとうございました

こんにちは、時野みゆです。ノベルデイズではコメント返信を書くと自分のところに届いてしまうので、作品の方から失礼します。 「上海ベイを渡る風」をお読みいただき、ファンレターをどうもありがとうございました。 浦江飯店にお泊りになられたのですね! 私は和平飯店に泊まりました。蟹は食べそこなったけど……(笑) 上海も今では高層ビルが林立し、古き良き面影はわずかしか残っていませんが、あの街が好きです。 ご愛読いただき、ありがとうございました(*- -)(*_ _)ペコリ 「ごちそう」は親 ... 続きを見る

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ごちそう

再読いたしました。かなり改稿されたのではないでしょうか。 はじめに拝読したときは、たしか1,700字ほどのお話で、この文字数でこれだけ胸に迫るお話を書かれるなんてすごい、と感嘆しました。 そして今回、加筆されて、主人公と息子さん、そして元妻である彼女との過去のエピソードなども少し明かされて、物語によりいっそう深みが増したように感じられました。 なにより、ラストの、あの最後の一行が、ひとすじの希望の光が差し込むかのようで。 『ごちそう』というタイトルに込められた想い、あるいは思い出が、 ... 続きを見る

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社会問題を織り混ぜた良い小説ですね。

障がいを持つ方々はあまり明るみにされていませんが、苦しい生活を強いられています。 最期のお父様のやるせなさが現代の障がい者家族の象徴としてよく描けている緊迫さとやるせなさをよく描いた小説だと感じました。 社会問題提起にも繋がると思います。

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何が正解なのかわからない悲劇

何を選択するのが正解なのかわからない悲劇に直面して、それでも必死に正解を求めてあがいているように見える主人公の姿に胸を打たれました。

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奥さんのことが

主人公は本当は奥さんのことを愛している。ずしりとくる物語の中で、そのテーマが浮かび上がってくるように感じました。 さっそくテーマに沿って作品を書き、投稿できる方ってすごいなあと思います。村山さん、お仕事だけでもお忙しいでしょうに! 現実の闘病生活は厳しいですね。他の方も仰っていますが、私もこの物語に一縷の望みが欲しいなと思いました。ご検討ください!

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ごちそうは、ままごとのおもちゃと胃ろうの反射?

村山さん、「ごちそう」読みました。 現実にこのような病院があるのか分かりませんが、切ないお話ですね。 不治の病を抱えた子供を持つ親の小説などは、たまに読みます。自身が末期がん、しかも子供の母親とは離婚。最悪の状況です。このまま終わるのは苦しいです。偶然の賜物でもいい、一縷の望みが欲しい。 子供も小島を見ているだろうは、何かを暗示しているのかな? いいものであってほしい。

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ふわっと

村山さん、おはようございます! 朝イチで読みにいってしまいました(^-^; 深刻で悲しく、寂しい物語なのに、どこかふわっとあたたかいなぁと感じました。 口をはさませない、というあたりに親としての覚悟を感じ、でも偶然に会えないかというあたりで人間の心の弱さみたいなものを感じました。 やはり感想文は苦手で上手く言えないですが、心にしみました!

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現実の世の中にもある病院なのでしょうか。 とても辛い内容が淡々と綴られていて胸に迫りました。 「彼」が笑うエピソードが命の輝きに見えました。 波の狭間に見える小島が語り手の心のようです。

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