第20話 小学校のなごり

文字数 141文字

 楽しそうな笑い声が夕暮れの校舎に響いている。
 手加減のない足音が廊下を駆け、玄関扉を次々通っていく。帰り支度をしているのだろう。あちこちの教室で椅子の足が乱暴に床を鳴らした。
 こんなににぎやかな小学校は長い警備員人生で初めてだ。
 俺は早めの懐中電灯を点け、廃校の見回りを開始した。
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