第46話 ボール遊び

文字数 141文字

 気づけばいつも彼がいた。
 豊かな黒髪の隙間かららんらんと目を輝かせる彼は、私がひとりでいると足元の影からずるりと現れた。
 彼はボールで遊ぶのが好きで毎回違ったものを持ってきた。彼の喜ぶ姿が好きで私は何度でも投げてあげた。
「ほうら、とっておいで!」
 彼の頭上を今日はあいつが飛んだ。
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