第50話 夫の毛繕い

文字数 141文字

 夫の毛繕い中、白い毛に混じって白髪がいくつかあるのに気がついた。
 それを教えると夫は大きな口の端を上げた。
「300を越えればそりゃあ白髪も生えるだろうさ」
 そんなものかと思いつつ「抜きますか」と私は夫に尋ねた。
「いい。むしられ過ぎてハゲになっても困る」
 夫は長い尾を緩く揺らした。
ワンクリックで応援できます。
(ログインが必要です)

登場人物紹介

登場人物はありません

ビューワー設定

文字サイズ
  • 特大
背景色
  • 生成り
  • 水色
フォント
  • 明朝
  • ゴシック
組み方向
  • 横組み
  • 縦組み