第18話 歴史は探しあてられる

文字数 139文字

 風化した石像の他、最早都市に残る物はない。黒く焼けた壁や崩れた塀も、風雨と時間が流し去った。石像と骨の点在する、ススキの青々とした原だけが、歴史の片隅に捨て置かれた。
 そこに妙な格好の男たちが現れた。先頭の男は汗まみれの手でススキの原に沈んだ私の首を撫でた。
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