第17話 ウツボカズラを飼う

文字数 143文字

 いつも通り、彼女の部屋に生きのいいハエを放った。
 ハエたちは部屋をしばらくうろつき、やがて彼女が放つ香りの芳しさに気が付いた。
 ハエたちは彼女に引き付けられ、だらりと開いた彼女の口に、喜んで飛び込んだ。
 彼女は緩やかに食事を終え、私にやっと目を向け、口を開いて見せた。
 私は歓喜した。
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