第30話 私の走馬灯

文字数 141文字

 からからと回り始めたフィルムを映写機がスクリーンに投影する。
 流れるのは私の人生だ。この世に生まれた瞬間も、理想と現実の落差に打ちのめされた瞬間も、ささやかな幸せを味わった瞬間も、すべてが鮮やかに流れていく、消えそうな意識に反比例して。
 やがてかちりと音がしてフィルムは止まった。
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