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文字数 433文字



力を合わせるとか何とか
子どもの頃教室で何度も
先生が声高らかに叫んでた
色んなイベントのために
どれだけの人が理想のために
心をすり減らしていたのだろう
多くの人と何かをするのは
一人で生きているわけじゃないから
仕方がない事なのかも知れないけれど
あの頃誰も一人が外からだって
誰かを支えられるって事を
教えてはくれなかった
僕らは同じようでいて
同じ人間なんていない事も
あの時は誰も教えてくれなかった
右倣えできないならそこにはもう
僕らは居場所が簡単になくなった
学校にも家にもこの世の何処にも
小さな世界が全てだったから
あの匣のなかに入れないなら
宇宙を彷徨う塵のように
いつまでも付かず離れず流される
大人の言うままじゃダメだと言う事も
気づいた頃にはもう大人になって
次の一歩も踏み出せない
僕らはどうすればよかったのだろう
そして
僕らはどうすれば良いのだろう
旅半ばの今も悩みは尽きないけれど
とりあえず時々立ち止まる事ができる
それを今日知る事ができた
明日もまた何かひとつでも
成長の糧を見つけようと思う
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