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文字数 498文字



人は一面性で語れる人なんて
世の中探してもほとんどいない
見せるか見せないかその違いはある
見せてる人もそれが全てじゃないし
知らないところで出す顔もある
見せない人は底が見えない部分もあれば
だだっ広い遠浅だったりもする
だから誰かを見た時の第一印象だけで
好きとか嫌いとか決めるのも早い気もする
それでも人は見えるところを信じる
その人の分だけ背景はあるんだと
自分に置き換えないままに
人と心の距離をとりたいから
わざと親しみやすいキャラを置く
そうすれば傷つかないから
ある人はそう言って笑ってた
一方的な刷り込みされた考えが
全て間違っているとは言わないけれど
もし他の扉があるかもと知った時
馬鹿げてると思えばそれはそれまでで
無理矢理しなくとも
開けることができるのなら
その扉を開けないのは勿体ない
でもそんなふうに思えるまでに
随分と遠回りしてしまったから
正直言って自分もかなり
勿体ないことをしてきた今はと思う
明日また新しい何かが始まるらしい
そしてそれを見つけるのも開けるのも
誰でも遅くはないらしい
探して回っていつかどこかで
知らないあなたと知らない自分が出会えたなら
そう思い巡らせば明日からの毎日が
ほんの少しだけ楽しみに思える



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