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文字数 335文字



遠くへ遠くへ駆け抜けて行く
追いつかないほどにその背中を
まだ僕らはそこまでの力がないからと
その日はただ見送るだけしかできなかった
憧れと悔しさは背中合わせで
いつも大きくて強くて輝いている
伸ばした手を振り払い
近づくことすら許してくれない
こんなに近くに見えているのに
来れるモノなら来てみろと笑いながら
更なる高みに望んでいる
諦めたくないあの景色を見たい
そう叫び続けた
声が枯れるまで
ボロボロになっても
触れられる限り手を伸ばした
その向こう側を見たいから
いつしか僕らがその高みに
手が届く時が来たら
僕らを見てくれますか
そしてやれるもんならやってみろと
声高らかに言ってくれますか
その時僕らは全ての力を持って
それを超えていく覚悟がある
昨日よりも今日を信じて
僕らは手を伸ばし続けることをやめない
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