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文字数 354文字



信号待ちにみつけた小さな幸せは
誰もが見落としがちに儚げで
抜きん出る美しさも
際立つ主張も
特には感じられないのだけれど
その佇まいの中に強さがみえる
ひとりぼっちをはき違えて
長い間生きていたから
ただ寂しいだけには戻りたくなかった
でもあなたは孤独じゃないんだよと
教えられてる気がした
比べることはいい時もあるけれど
負の感情がついて回ることも多くて
いつのまにかそんな毎日に
僕は疲れていったんだ
こっち側とそっち側の違いなんて
生まれた瞬間なんか知らなかったのに
どうしてもみんな比べてしまう
でもその小さな幸せに僕は
大勢の誰かが足速に気づかずに
通り過ぎていくそんな場所で
比べるのが好きな誰から見たら
きっとこっち側と括られているだろうに
それをみつけた今日の僕は
どこか特別な感じがした
小さな幸せちっぽけな僕ら
いつかまた出会えるといいな


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