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文字数 266文字



同じ時間に見る空は
日を追うごとに明るくなっている
少しずつまた明るい時間が
増えているのにあと少しは
冬将軍を迎えるために
あちこちでその到来を待っている
人々は巻き添いから逃れるために
空気をたくさん含んだ鎧身に纏い
戦いの場へと散り散りに消えていき
時々温もりを補給しながら
守らなければならない場所へと
足速に向かっている
青とオレンジのコントラストに
ヤキモチ焼いて一筋の線を描く
そこから見えてる小さな街並みに
灯りがともっていく様を
今日も嬉しく眺めながら
僕も帰るべき場所へと足速に進む
あの温もりとあの明るさと
そしてあの人が笑顔で
待っているあの場所へ

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