第5話 遠吠え
文字数 276文字
カナリアを探しに来た日本人はあなたですか?
ここまでよく来ましたね。
疲れたでしょう。
実は私の祖先がその昔、足に傷を負った時に日本人に助けられ介抱してもらったと、聞かされていました。
死ぬまでにいつか、心の優しい日本人に何かの恩返しをしたいと思っていたところです。
私はカナリアを見ていませんが、仲間にお知らせしますので、少しお待ちください。
「アオーーーーン」
もうちょっと待ってください。
そうか、わかった。
この道をまっすぐに歩いていけば、港町に出ます。
その手前の山にいる、仲間がカナリアを確認したそうです。
港町に行けば、何か分かるかもしれません。
お気をつけて。
ワンクリックで応援できます。
(ログインが必要です)
(ログインが必要です)