恋する山田と無自覚タラシの高橋さん8

文字数 334文字

 買い物

 最近学校帰りにスーパーへ寄ることが多くなった。原因は山田だ。

 あいつのおやつを買いにくることがこれほど楽しいとは思わなかった。これは母性本能? よくわからないが山田は特別だ。他の人間とは違う気がする。そもそも人間として見ているのかも危ないところだ。

 さて、明日のおやつは何にしよう。あまり大きいとお昼に響くし、少なすぎても眺める時間が少なくなる。お菓子、意外と悩むのである。

 山田、ポリポリ食べる。まるで大きなハムスター♪見てて癒される。

 山田、食べながら
『ホントに食べていいの?』
 と何度も確認する目が可愛い。
 頭を撫でると目を細めて笑う。
 いままで気付かなかったことが悔やまれる。


 ─────しかし、この時の私は次の日に地獄を見るとは思ってもみなかった。

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